(再)「たらいの法則」

 私の生き方の大きな支柱となっているものに、「たらいの法則」があります。 水を張った「たらい」で、自分の方に水を寄せようとすると、 返って反対側に行ってしまうでしょ。逆に自分の反対側に水をやると、しばらくすると自分のほうに返ってくる。同じように、「自分が、自分が」という気持ちが強いと、逆にあまり自分は得をしない。相手にただ奉仕をする気持ちになると、巡り巡って自分のためになる、 というものです。これは私の大好きな経営者・稲盛和夫(いなもりかずお)さんの「利他の心」の実践版ですね。

 おまえ、ここに水が入った盥(たらい)があるだろう。両手でその水を自分の方へ左右から送ってごらん。水は初め、自分のところに集まるけれど、すぐに自分の手元から離れていく。反対に、水を左右に送ってみなさい。水はおのずと自分の方へ集まってくるだろう。自分の幸せばかり考えているとな、その人の幸せはどこかへ行ってしまうのだよ。だから人が喜ぶようなことを、無理せず、少しずつ積み重ねていくことがとても大切なんだな。これを「損して得取れ」と言います。

 たらいに大きな水を張る。手前から人差し指一本で水を向こうに押しやる。水の波紋は途中で消えてしまう。それでも、ただひたすら押し続ける。やがて、波紋は大きくなり反対側の壁にぶつかって自分に返ってくる。与えて、与えて、それでも与え続けること。それはすべて自分のためになる…。そんな生き方をしなさい。

 こんなところから私の人生哲学である“Give  and give”は生まれました。人を喜ばせておくと、いつかは自分に返ってくるんです。もちろん裏切られることもたくさんあるんですが、それはまたそれでいい勉強と思って。見返りを期待するのではなく、「人を喜ばせる」ことを目的にしていると、いろんなところで思いもかけずに助けてもらうことも多いみたいですよ。各所の研究会で私が苦労して作った資料を、惜しげもなく差し上げると、先生方はとっても喜んでくださいます。「いいんですか?こんなにいただいて」「お土産の資料は本当にすばらしく無料で本当にいいのかという内容です」と。

 若い頃に読んだ、ウェイン・ダイアー博士の本に次のような猫のしっぽの話が出てきて、心に残りました。

 子猫が自分のしっぽをつかまえようとしているのを見て、大きな猫がこう尋ねた。「どうして自分のしっぽをつかまえようとするの」子猫が答えた。「猫にとって一番大事なのは幸せで、その幸せは僕のしっぽだってことがわかったんだ。だからつかまえようとしているの。しっぽをつかまえたら、きっと幸せになれるんだ」するとその年取った猫が言った。「坊や、私もそういうことに関心を持ったときがあった。私も幸せは自分のしっぽにあると考えた。けれど、気がついたんだよ。しっぽは追いかけると決まって逃げていく。でも、自分の仕事に精を出していると、しっぽは私がどこへ行っても必ずついてくるみたいだよ」                                                                 

 会社が「お客様第一」を掲げてこれだけ努力しているのに、結果が出ない、と嘆かれる方がおられます。実は、この「お客様第一」にも二種類あって、それ自体が目的となっているところと、それが手段となっているところです。所詮は儲けるための手段(口先だけ)として考えている会社は、その姿勢は見透かされてしまい、いくら頑張っても結果はついてこないでしょうね。純粋にお客さんに喜んでもらおうと、それが目的となっていて、そのためにひたすら頑張る人のところには、大きなご褒美が舞い込んできます。私が理想とする松下幸之助(まつしたこうのすけ)さんは、何の私心もなく、ただ従業員のために、お客様のためによかれと全身全霊で打ち込まれました。自分の幸せ、一緒に働く者の幸せ、お客様の幸せ、社会の幸せ、それらを追い求める求道者が経営者になったような人物でした(八幡家の家電がすべてパナソニック製品であるのはそういう理由からです)。そんな生き方を少しでも真似をしたいと思っています。❤❤❤

▲「100満ボルト」に行ったらこんな企画展をやっていました

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