『人生の手引き書』

 尊敬する渡部昇一先生(上智大学名誉教授)は、4月17日(月)に心不全でお亡くなりになりました。⇒私の追悼文はコチラです  4月19日(水)に、聖イグナチオ教会 聖マリア聖堂にて、葬儀ミサが執り行われました。上智大学文学部英文学科同窓会(上智大学ソフィア会)のホームページには、その報告記事が掲載されています。当日のピーター・ミルワード神父のご説教と、ミサの数々のお写真を見ることができます。⇒コチラです  もっともっと長生きをしていただいて、いろいろとご教示をいただきたかった先生でした。心よりご冥福をお祈りいたします。

 私は、先生のお書きになったものから、多くのことを学ばせていただきました。お亡くなりになって直後に、先生の『人生の手引き書~壁を乗り越える思考法』(扶桑社新書、2017年5月)が出版されました。私はUSJの「ホテル京阪ユニバーサルタワー」の26階の部屋で、一気に読み上げました。「そうそう!」とうなずきながら、蛍光ペンでマークを入れながら、読み終えたのは朝の2時前でした。この本は、2005年に海竜社から出た『渡部昇一の思考の方法』を加筆・修正したものです。先生のご自身の体験や、古今の偉人の生き方・教えに学ばれた、数々の人生訓をちりばめた指南書となっています。若い生徒諸君や先生方は読まれると、ずいぶん勉強になる本ですから、オススメしておきます。私もくじけそうになった時に、先生の本で学んだ知恵に何度救われたかしれません。

 最近も、私は補習科・現役の生徒たちにこんな話をしました。

 鉄砲打ちの名人に、ある人が「地面にいる鳥と、高い枝に止まっている鳥、どちらのほうが撃つのが難しいですか?」と尋ねました。すると、名人は、こう答えたと言います。「地面にいる鳥も、高い枝に止まっている鳥も、どちらとも撃つには同じくらいの集中力と技術がいる」 素人考えで見ると、地面にいる鳥の方が楽に撃てそうですが、実際に要する集中力と技術は同じだと言うのです。つまり、一見難しそうな目標であっても、そこへ到達するのに必要な努力は、一見容易そうな目標とさして変わらないということです。逆に言うならば、一見たやすそうに見える目標も、難しそうな目標を達するくらいの努力が必要だということです。要するに、目標が高かろうが、低かろうが、必要な努力は同じだということなのです。ならば、高い目標を掲げたほうが得策ですね。

 私は、若い頃に、渡部先生の自己啓発本でこの話を読んで、ずっと教訓としてきました。卒業生に色紙を頼まれると、力を尽くして狭き門より入れ」(ルカ伝)と書くことにしているのですが、それと相通ずるお話です。

 他にも「人は無意識のうちに、自分の努力不足を周囲のせいにしてしまうものである」  「難しくてもいずれ面白くなるのが仕事、楽しくてもいずれ飽きるのが遊び」 「「わかったつもり」という思い込みこそ、成長を止める危険因子である」「壁にぶつかったとき、人は情熱を傾けて「できない理由」を探すものだ」 「幸運は準備された心に味方する」 「目の前に現れたチャンスは、捕まえなければ二度と手にすることはできない」 「大成した人は、失敗の原因を常に自分に求めている」 「辛くても頑張っていると天から助けのロープが降りてくる」などなど、先生ご自身のご体験に裏打ちされた名言にあふれている本です。私は大学生の時に、先生の著書に巡り会ったことが、その後の人生を変えました。

 偶然ながら、私が愛読している月刊『致知』(致知出版)の6月号には、先生の絶筆となった「二十代をどう生きるか」が載っています。幸運を引き寄せる生き方のコツが披露されていました。先生はこの雑誌に通算235回の連載を続けてこられました。来月号は先生の追悼号となると聞きました。

 先生がお亡くなりになってから、すぐに『渡部昇一の少年日本史』(致知出版)大川隆法『渡部昇一 日本への申し送り事項 死後21時間、復活のメッセージ』(幸福の科学出版、2冊の本が出版されています。「歴史とは、単なる事実の積み重ねではなく、歴史的事実という水滴を、日本という場所、現代という時代から、日本人の目を通して眺めた時に見えてくる『虹』のようなもの。それこそ日本人にしか見えない虹、国史(=国民の歴史)である」「「勇気」と「誇り」を取り戻せ。もう一度、日本の陽は昇る」 印象的な言葉でした。

 

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