「結び目固め」

 滋賀県警長浜署の市内懇親会で、男性署員が余興の一環に、スカートをはいた20代の女性署員にプロレス技「吊り天井固め」(ロメロスペシャル)を掛けて、参加者の一部がその場面を携帯電話で撮影して、複数の署員と共有した、というニュースが大きく報じられました。女性署員はスカートの下に短パンをはいていて、下着は見えていなかったとのことです。

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「素人が力の加減を分からずに掛けるのは、非常に危険です。掛けられる側が肩を脱臼したり、足首をケガしたりする恐れがあります。相手は女性であれば、なおさらです。スカートであれば、”モロ見え”になってしまいますし、手も固められて隠すことができず、完全にセクハラでしょう。くれぐれも、面白半分で掛けないでください」

 話題が横道にそれてしまいました。今日はメキシコの「結び目固め」のことを書こうと思っていたところに、ちょうどこんな破廉恥なニュースが飛び込んできたものですから。

 プロレスには様々な決め技・必殺技がありますね。メキシコのルチャリブレにおいても種々の関節技が見られます。私がその中でも一番印象深いのが、「エル・ヌド」(結び目固め)と呼ばれる関節拷問技です。仰向けに倒れた相手の両足をそれぞれ逆の手でつかみ、相手の両足を交差させ、その上に自分の片足を乗せて、下にある相手の足を自分のももにフックさせる。さらに両足の隙間から腕を差し込んで相手の腕をつかみ、その腕を引っ張りあげてからもう片方の腕をつかんで相手を抱え上げ、足、背中など複合的にダメージを与える。見ただけでも実に複雑な関節技です。見た目がまるで「結び目」のように見えることからこの名前がついています。メキシコのルチャで開発された複雑なジャベ(関節技)で、これを日本人で使う選手はほぼいません。

 この技の代表的使い手として有名なのがエル・サタニコです。次の映像の22分頃をご覧いただくと(ピラタ・モルガン相手のフィニッシュ・シーンです)、この技がよくお分かりいただけようかと思います。私はプロレスの熱狂的ファンとして、以前メキシコのルチャリブレを放映していたテレビ番組で、時々目にしては感心していた複雑な必殺技で、相手のピラタ・モルガンがしばらくは我慢していたものの、悲鳴を上げてギブアップをしていることからもこの技の説得力が伺えます。

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