「エリザベス4世」

 まずは映像をご覧ください。私は初めてこのトリックを見たときに、一瞬信じられず、目を疑いました。「あり得ない!!」「どうやってできるんだ!!」

 故・トミー・ワンダー(Tommy Wonder)さんの傑作です。彼の以前の「ルービックス・カード」もすごい作品でした。密封された箱の中のキューブが、一瞬にして相手の選んだカードの絵柄になるという本格的ビジュアルマジックです。⇒私の紹介はコチラです  氏は2007年6月肺ガンで惜しまれつつお亡くなりになりました。

 elizabeth-iv テーブル上に出した2枚のカードを、観客が全く自由に推測して当てられるのか?見事当たって、観客皆のスタンディングオベーションと栄光を手にするのか?もし失敗して外れても、(恥をかかせたお詫びの慰謝料として?)お金がもらえるという、大変ユニークなコンセプトで始まるマジックです。トミー・ワンダーの名作「エリザベス4世.1Card Shark社によって、最新のハンドリングになって登場しました。今までよりもさらに効果的に、やさしくなりました。2枚のカードを裏向きにテーブルに置きます。観客にいずれかのカードを当ててもらうと説明します。当てる事が出来たら栄光を手に入れる事ができると付け加えます。しかし、失敗すると栄光を手に入れる事が出来ません。失敗したら恥ずかしい思いをしてしまうので慰謝料としていくらかのお金を差し上げる事も説明します。観客は集中してテーブルのカードの表面を読み取ろうとします。なんと、読み取りに運よく成功して、栄光を手に入れる事が出来ます。テーブルに出された裏向きの2枚のカードをtommy-wonder当てるというのは、あり得ないほど(2/52)のことですよね。当てようと思っても普通は絶対に無理です。もし外れたらお金がもらえる、という事であれば、だいぶ気が楽ですね。そこで、観客がどんなに外そうと思っても、(または当てようと思っても)、なぜか見事、52分の2の確率のカード名を当てることに成功するという、不思議ですが、笑いのある、そして最後には大きな拍手で終れる傑作トリックです。最初はあり得ないと信じられなかった私ですが、でも映像を見ながらよく考えたら、どう考えてもこの解決方法しかないよな、と想像していたら、届いた商品を見て9割がた「あー、やっぱりなあ」と思った八幡でした。私の腕もまんざらではありませんね。一つだけ疑問は、なぜこのトリックの名前が「エリザベス4世」なのか?ということです。どなたかご存じありませんか?♠♣♥♦

(後日談)  フェザータッチ・マジック竹本   修さんから、このいわれを教えてもらいました。詳細は英文解説書の”History”に出ていました。Wally Boyce Pabular, Vol.7, Number 2に「Elizabeth II」というマジックを発表します。これはDavenportsから販売されていた「Elizabeth’s Card Trick」に触発されて出来上がったマジックでした(だからII)。トミー・ワンダーは、このBoyceの作品の改良版をPabular, Vol.7, Number 6で「Elizabeth III」として発表します(だからIII)。最初、トミー・ワンダー”Mene Tekel Deck”を用いてこの現象を演じていましたが、ドイツのCard-Shark社から”Double Decker Deck”が発売になったので、これを機に「Elizabeth IV」としました(だからIV)。Card-Shark社が商品化するときに、ハンドリングを改善して、コンピューター・ソフトにつけられるように(バージョン)1を付けて発売されたのでした。このような経緯で、この商品は「Elizabeth IV.1」と命名されたわけです。ご教示いただいた竹本さん、ありがとうございました。❤❤❤

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