OPAM

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dsc01584 大分県立美術館(Oita Prefectural Art Museum 、通称OPAM)に行ってきました。ここは、2015年4月24日にオープンしたばかりの新しい美術館です。県民が自分たちの応接間と思えるような、「大分スタイル」のどこにもない美術館で、大分の美しい天然自然の中で美術に親しむことができる「四季を感じる」、さらに、様々な視点、感覚を通じて、感性や創造性に訴える「五感を刺激する」、「大分らしい」美術館を目指ざす、がコンセプトだそうですよ。 特に、県民とともに成長する」をモットーに、将来にわたって美術の多面的な可能性や県民ニーズの多様な広がりにも柔軟に対応できるようにしたいとのことでした。道路を横断する高架通路も素敵なデザインで雰囲気のあるものでした。この美術館コンセプトはホームページに次のように出ていました。

◎ 「五感で楽しむことができる」美術館

 様々な視点、感覚を通じて、感性や創造性に訴え、訪れる人が五感で楽しむことができる美術館を目指します。

◎「出会いによる新たな発見と刺激のある」美術館

 大分と世界、古典と現代、美術と音楽など、様々な「出会い」をテーマにした企画展をとおして、新たな発見や刺激を受けることができる美術館を目指します。

◎「自分の家のリビングと思える」美術館

 美術館というと敷居が高いイメージがありますが、来館者が自宅のリビングルームと感じられるような、気軽に立ち寄れる美術館を目指します。

◎「県民とともに成長する」美術館

 次代を担う子どもたちから高齢者まで、すべての年齢層の県民と一緒に成長する美術館を目指します。

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 美術館のコアとなるコンセプトは、五感で楽しむことができ、自宅のリビングと思えるようにリラックスできる、大分県民とともに成長する美術館」だそうです。設計を手掛けたのはプリツカー賞を受賞した世界的建築家の坂 茂氏。坂氏は、「美術館が展覧会のチケット収入のみで運営を続けることは難しく、美術館の企画や役割が展示に限らないかたちで多様化しているのは世界的なトレンド」と述べた上で、アート愛好家に限らず、社会に開かれる美術館を目指したと言います。ファサード1階は折り戸によって開閉し、屋外と屋内が一体化する。また、展示用のパネルは自由に配置可能で、フレキシブルな展示を実現。サイン表示やショップ・カフェカウンターなどの什器も移動式で都度様相が変わる。「従来の美術館のように、中身が見えないブラック・ボックスではなく、世界に他に類を見ない、フレキシブルなことができる新しい形の美術館の設計を目指した」と坂氏。確かに外観から、印象的な驚きを感じました。

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dsc01593     館長は西武美術館・セゾン美術館勤務を経た武蔵野美術大学教授の新見   隆さんが務めています。新見氏は、「美術館というよりは、新しいライフスタイルを提案する文化施設」としてOPAMを運営していく方針を語り、年間4度入れ替わる予定の今後の展示について説明しています。「大分県には、大分県立芸術会館が所蔵してきた大分に縁のある19世紀と20世紀の近・現代作家の約4,000点の作品がある。1977年に芸術会館が設立されて以来うまく活用されてこなかった、これらの作品をフル活用して展示することが、第1の目標」と述べた上で、「これらの作品と西欧の名作やコンテンポラリーな作品を織り交ぜて見せることで、従来の展示とは違った、独自の美術展を企画していく」と今後の構想を明かしました。例えば、大分の仏教美術とグスタフ・クリムトの作品が並ぶような展示を見ることができると言います。

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 地方の美術館では、他の美術館で行われた展示をそのまま見せる巡回展が頻繁に行われていますが、OPAMではそれら巡回展の受け皿になることは拒否し、あくまでも独自のコンテンツで勝負しようとしています。新見氏は、大分には高山辰雄や、宇治山哲平などの、単なる地方作家の作品に留まらない、世界レベルを誇る素晴らしい近代美術の作品がある。それらの作品を別分野の美術作品と並列させ、独自の方法で展示することによって、金沢(21世紀美術館)、瀬戸内(直島)、青森(県立美術館)、ニューヨーク現代美術館や、ポンピドゥー・メス(フランス)で見られるのとは違った、唯一無二の、日本、いや世界で一番面白い美術館となることを約束する!」と意気込みを語っています。

 また、美術作品に限らないライブやダンスパフォーマンスを中心とした企画で、街中に飛び出して行くような「開かれた美術館」らしい展示も行う予定。2006年開館の青森県立美術館dsc01594以来、国内の県立美術館としては9年ぶりにオープンしたOPAM。ミュージアム・ショップやカフェでも、大分の商材や食材を提供することで、地域性を発揮していました。スペインの「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」が集客力を発揮し大成功したように、そしてポンピドゥー・メスの来館者によって地域の活性化が計られたように、坂 茂氏の建築そのものが大分の観光資源となって、地域産業の発展と経済効果を生むことが期待されています。その中で、箱物としての「ブランド美術館」の一歩先を行く新見さんの構想力に注目が集まっています。「出会い」「五感」「変化」をキーワードに、美しくフレキシブルな空間を活かした印象的な美術館でした。❤❤❤

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