「第50回ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」

dsc07742 9月25日(日)、松江市総合文化センター(プラバホール)において「第50回ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」(50th Young Persons’ Recitation Contest in Honor of Lafcadio Hearn)が開催され、松江北高校内予選を勝ち抜いた2人の生徒を連れて参加してきました。この大会は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が文筆を通じて、日本や松江を世界に紹介した功績を称え、作品を英語で暗唱することによって、青少年の英語表現力や国際性を高めることを目的に、年に1回、八雲の命日である9月26日前後に松江で開催しています。1966年にその第1回が始まり、今年2016年で50回目の記念大会となりました。今年の「シニアの部」は島根県のみならず、東京や鳥取県からも出場者を迎え、36名もの参加がありました(ジュニアの部は40名)。

 松江北高は、9月1日学園祭「紅陵祭」の2日目に「校内予選」を行い(⇒先日の北高校内予選の様子はコチラです)、上位2名の生徒だけが参加できるという狭き門です。他校は2年生や3年生も出場しますが、松江北高では伝統的に1年生に限って参加することができる、というさらに厳しい条件を課しています。1年生の葛尾真衣(くずおまい、27R)さんと西村美希(にしむらみき、26R)さんが出場しました。結果は葛尾さんが松江市長賞&アイルランド大使賞をいただき優勝、西村さんは八雲会奨励賞(6位)をいただきました。葛尾さんは昨年の「ジュニアの部」に引き続き、今年の「シニアの部」と2年連続で優勝を飾りました。中間試験前日にもかかわらず、二人ともよく頑張りました。葛尾さんは50回記念大会のごほうびとして、来年3月、松江市よりアイルランドに派遣され、現地でスピーチを披露することになりました。

▲優勝した葛尾真衣さん

▲優勝した葛尾真衣さん

▲八雲会奨励賞の西村美希さん

▲八雲会奨励賞の西村美希さん

 この「シニアの部」の大会結果は次の通りです。詳細は「八雲会」のホームページをご覧ください。⇒コチラです  長岡真吾 (島根大学法文学部言語文化学科教授)審査員より全体講評で、(1)カタカナ英語が多すぎる。ネイティブにもきちんと伝わる美しい英語を練習して欲しい、(2)伝えることが大切、それには物語の感情を伝えることが必要。言葉を音にすることで精いっぱいの人が目立った。いくつかの具体例とともに日本語のセリフもよくその意味を捉えて伝えることが重要である、という指導がありました。

◎松江市長賞・アイルランド大使賞

葛尾真衣(くずお・まい)
島根県立松江北高等学校1年(島根県)
THE EATER OF DREAMS(夢を食うもの)

◎松江市教育委員会教育長賞

神谷和輝(かみたに・かずき)
島根県立出雲高等学校2年(島根県)
THE STORY OF A FUTON IN TOTTORI(鳥取の布団の話)

◎八雲会長賞

岸本聖恋(きしもと・せいこ)
島根県立矢上高等学校1年(島根県)
THE FOUNTAIN OF YOUTH(若返りの泉)

◎一般財団法人日本国際協力センター理事長賞

吾郷日向子(あごう・ひなこ)
島根県立出雲高等学校2年(島根県)
OSHIDORI(おしどり)

◎山陰日本アイルランド協会長賞

角田真依(すみた・まい)
松徳学院高等学校1年(島根県)
THE FOUNTAIN OF YOUTH(若返りの泉)

◎八雲会奨励賞

西村美希(にしむら・みき)
島根県立松江北高等学校1年(島根県)
A BOY WHO DREW CATS(猫を描いた少年)

松田千明(まつだ・ちあき)
島根県立横田高等学校1年(島根県)
OSHIDORI(おしどり)

青柳もえ(あおやぎ・もえ)
松江工業高等専門学校1年(島根県)
OSHIDORI(おしどり)

山田素子(やまだ・もとこ)
島根県立松江東高等学校1年(島根県)
TSUNAMI(津波)

三上日和(みかみ・ひより)
島根県立出雲農林高等学校1年(島根県)
MUJINA(むじな)

 このコンテストの準備のためにどんなことをしてきたか、記録にとどめておきます。これからスピーチの指導をされる先生方は参考にしてください。大切なことは「小さなことを積み上げることでしか大きなことはできない」ということです。それと「個の力」を結集して「組織の力」で取り組むことが重要です。今回も松江北高英語科みんなで取り組みました。当日は、かつての教え子たちが保護者となって予期せぬ私の目の前にたくさん来てくれました。教員の喜びをこんなところで感じます。今日9月26日は小泉八雲の命日です。

▲9月1日(木)紅陵祭で「ヘルンをたたえるスピーチコンテスト校内予選」を実施。6人の審査員で2名の校内代表者を決定。大会直前までに完璧に暗記し、練習するように指示。
▲9月15日(木)昼休みに弁論生徒2人を呼び、来週から練習が始まることを予告。1)完璧に原稿を暗記して自分のものにする。(2)制限時間オーバーに注意する(今回は5分) (3)効果的に使いたい感情表現  を意識する(原稿に書き込んでおくとよい)
ア 声の大きさ、抑揚
イ 目線
ウ 顔の表情
エ 自然なジェスチャー
オ 話すスピード
カ 間の取り方

 ▲9月20日(火)放課後、1年担任田中先生、新ALTエドワード(Edward Delmonico)先生と3人で弁論を聞き、気になる単語の発音を矯正。まだまだ読んでいるだけで感情表現ができていないことを確認。物語をしっかりと読み込み自分のものとして伝えることが大切。過去のコンテストの入賞者のCDを渡して勉強するように指示。恩師常松正雄先生(島根大学名誉教授)が公表しておられるスピーチの「練習の仕方」を紹介。指導に当たられる先生方は必見です。ぜひご覧になってください。⇒コチラです
▲9月21日(水)職員会議も免除してもらい練習に付き合う。声に色をつけることを提案。エドワード先生に聞いてもらい、気になる単語・表現・イントネーション・強調箇所の指導を受ける。彼はenunciate(はっきり発音する)という言葉を何度も使っていました。アメリカ留学から帰ったばかりの3年生中西葉奈さんが聞いてコメントしてくれる。2回ほど通読。
▲9月23日(金)本番を想定してマイクを使って練習。西村さん、読んでいるだけで感情表現が不足。別室で練習・指導。葛尾さんはまずまず完成。エドワード先生に気になる箇所を指摘してもらう。田中先生より指導。昨日に引き続き中西さんが傍聴。自分のスピーチをビデオ録画して見てみることを勧める。足りないところが見えてくる。
▲9月24日(土)西村さん、昼休みに分からない点を質問に来る。原稿にびっしり弁論のポイントが書き込まれて自分なりに整理されているのを見て驚く。田中先生、エドワード先生(休みにもかかわらずわざわざこのために出校して指導)より最後の指導。1年部佐貫先生が見に来て下さり、コメントをいただく。1年部大野先生(演劇部)が見に来て下さり、ジェスチャーを中心に指導をいただく(もっと動作を大げさに。強弱をつけて)。3回通読練習。西村さん、別室で最後の感情移入の確認。明日の集合を確認して散会。
▲9月25日(日)本番当日。早めに来て練習。田中先生・エドワード先生(正装で!)が激励に駆けつける。大野先生・泉校長先生も応援に駆けつけてくださる。36人中3番目と6番目に堂々とスピーチ終了。スピーチ後、縁起をかつぎ隣の「とんかつ一番」でトンカツを食べる。みんないい笑顔。審査結果が出るまで控室で中間試験の勉強。結果発表。表彰式。記念撮影。

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