「特急ソニック殺人事件」

 私は西村京太郎先生の大ファンで、そのテレビドラマは全て録画して保存していますが、 西村京太郎原作・渡瀬恒彦主演TBS系「十津川警部」シリーズ第44弾「特急ソニック殺人事件」について今日は取り上げます。

 謎に包まれたDVDが、連続殺人事件を呼ぶドラマです。宅配便の配達員が盗み見たアイドルZのDVDには、アイドルどころか、特急ソニック18号」や渡船を乗り継いで、北九州空港から洞海湾工業団地まで移動する行程と、見知らぬ男の顔が写っていました。それは殺人指令の画像だったのです。その数日後、DVDに映っていた男が工業団地で射殺されます。一緒にDVDを見た友人も、東京の板橋で殺されます。怖くなった配達員が警察に駆け込み、十津川警部らが捜査を開始して、九州へ向かいました。十津川は北九州空港で、暴漢に襲われた女性を偶然に救います。この女性は市議会議員の妻でした。真実を知るはずのDVDを発送した「小倉マーメード商会」の社長は、事件との関わりを否定。容疑者も、首を吊って発見されます。しかし、十津川は会社社長と最初に殺害された男、そして市議会議員が、偶然にもそれぞれ十年前に大きな転機を迎えていたことに疑問を持ちます。一方、亀井刑事はわずかな手掛かりから、十年前の意外な事実をつかみます。事件の関係者に共通する10年前の出来事と、事件の真相とは!?グイグイと引き込まれていく傑作です。

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 ここで、私は一つ素朴な疑問が湧きました。看板タイトルにある「特急ソニック」は、バスや渡し船と同じ移動手段の1つでしかないという登場です。特急ソニック」が今回のドラマに何の関係があるというのでしょうか?「特急ソニック」がドラマの中に出てきたのは、冒頭の白石に送った道案内のDVDの中、ほんの数分だけ(小倉から戸畑までは約5分)。車内で殺人事件も起きていません。別に「小倉殺人事件」でも「北九州殺人事件」でも「北九州渡し船殺人事件」でもよかったみたいです。地元の特急列車名を小説のタイトルに据えることで、間違いなくベストセ%e5%b9%b8%e7%a6%8f%e3%81%aa%e9%a3%9f%e5%a0%82%e8%bb%8aラーが狙えるというお家の事情だけで、タイトルがつけられたような作品でした。私はこの特急列車が大好きなので、もっともっと車内の様子が描かれていて欲しかったと思います。外観、内観ともに、それぐらい取り上げるネタに事欠かない素晴らしい電車です。私の「ソニック」解説はコチラです。

   最近、一志治夫『幸福な食堂車―九州新幹線のデザイナー水戸岡鋭治の物語 』(小学館文庫、2016年)を読んだのですが、デザイナーの水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんが、どんな思いでこの電車「ソニック」のすべての部品を100%デザインしたか、JR九州の上層部と対決しながら、このユニークな電車をあの形に仕上げていったかが事細かく書かれていて、感動しながら読んでいました。おススメの本です。私は水戸岡さんの作る電車には目がないのです。

 事件は、10年前に起きた殺人事件の関係者の3人のうち、貧乏になった一人が、政治家になった一人に金をゆすったことが原因で殺されたというものでした。最後の捕物シーンのクライマックスは、北九州にある平尾台という有名なカルスト台地ですね。

▲特徴的な座席シート

▲特徴的な座席シート

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