法月綸太郎『一の悲劇』ドラマ放映!

cimg0128 松江北高の誇るべき第34期卒業生の一人に、日本を代表するミステリー作家法月綸太郎(のりづきりんたろう)さんがいます。当時の北高でもトップの成績で京都大学・法学部に進学し、「京都大学推理小説研究会」で活躍し、学生時代に書いた作品が大御所・島田荘司さんの目に留まりデビューを飾ります。密閉教室』(講談社ノベルス)という作品です。  *ノベルス版、文庫版、ノーカット版あり

 これは当時の北高を舞台に、当時おられた先生をそのまま登場させながら、不可思議な殺人事件が起こるという設定でした。北高をあまりにも露骨に描写していたためか、当時の北高dsc07737では読んではならないという指導があったと聞きます。ちょうどその頃、私はライバル校の松江南高校に在籍しており、本屋さんで偶然手に取ったこの本に魅せられてしまいます。教えているクラスで「こんな面白い本がある!」と宣伝して回っていました。そんな矢先に、南高に法月さんのお母様が訪ねてこられます。「息子の著作を誉めていただいて、宣伝までしていただきありがとうございます」とわざわざお礼に来られたのでした。以来、ずっと親しくさせていただいています。松江北高図書館には法月さんのコーナーが設けてあります。私が松江北高の図書部長を務めていた時、図書館報』第100号記念号には、ご無理を言って、後輩たちに<特別寄稿>としてメッセージを寄せていただきました。これが素晴らしい文章で胸を打ちます。私にはこんな文章は真似ができません。

 本を読むのは、知らない街を訪れるのに似ています。とりわけ十代の半ばから二十歳過ぎぐらいまでに読んだ本は、いつまでも記憶に残って、その後の人生の地図みたいな役目を果たすでしょう。これからあなたがどこまで旅をできるかは、その地図の大きさにかかっています。細かな縮尺や方角の狂いは後からいくらでも修正が利きますが、地図全体を見渡す視野の広さは、意外と若いうちに決まってしまうものです。最初は余白だらけでかまわないし、気に入った街を何度も訪れるのもいいでしょう。どんな街もそれだけで孤立しているわけではなく、世界に向かって開かれているからです。遠く離れた国でも、旅する者にとって、街と街はつながっています。本を読むことがそうであるように。   ―『松江北高 図書館報』第100号 平成24年3月

 その法月さんが、1991年に発表した『一の悲劇』(祥伝社ノン・ノベル)が、来る9月23日(金)午後9時よりフジテレビ系で「金曜プレミアム」のドラマとして2時間枠で放送されます。原作はとっても面白く読んだ記憶があります。ぜひご覧ください。このことを先週の木曜日、あるクラスで話していたら、偶然その夜、お母様から電話があり、「先生、今度息子の作品がドラマ化されて…」―「今日、その話をクラスでしていたばかりなんです。こんな偶然ってあるんですね」という信じられないような不思議な偶然が重なりました。1日遅かったら、私は北海道に旅立っていたところです。

 小学生誘拐事件が発生し、身代金五千万。泣き崩れる女!走り続ける男!最も疑わしき男には、完璧なアリバイが…。謎深きの密室殺人。男女の愛憎。その悲しき結末に、ぐいぐい引き込まれていく作品でした。以下はあらすじです。⇒詳細はフジテレビのコチラ

父親の捜査に協力する綸太郎 :奥田瑛二、長谷川博己

<あらすじ>      *フジテレビHPより引用

父親の捜査に協力する綸太郎 :奥田瑛二、長谷川博己とある住宅街で身代金目的の誘拐事件が勃発!不動産企業常務、山倉史朗(伊原剛志)の妻、和美(富田靖子)のもとにかかってきた身代金要求の脅迫。だが息子・隆史は自宅にいた。そこへ近所に住む冨沢路子(矢田亜希子)から電話が…誘拐された子供は隆史ではなく茂だった!連れ去るべき子供を間違えた誤認誘拐。史朗は身の代金受け渡しに向かうが、警察の存在をかぎつけられ、犯人との接触に失敗。結局、茂は無残な姿となって発見されてしまう…。法月貞雄警視(奥田瑛二)のもと、久能晴路警部(モロ師岡)ら捜査一課は非道な犯人を探すべく、捜査本部を設置するが、捜査は難航を極める。用意周到な誘拐計画にもかかわらず、なぜ誤認は起きたのか?やがて車両の割り出しから、隆史の実父で和美の義弟・三浦靖史(波岡一喜)が容疑者として浮上。だが、三浦には鉄壁のアリバイが…なんと貞雄の息子で、推理作家である法月綸太郎(長谷川博己)とずっといたのだ…。古今東西の犯罪やトリックの知識、鋭い推理力で父が抱える難事件の捜査に協力してきた綸太郎は、家政婦の小笠原花代(渡辺えり)に口を挟まれつつも、事件の解明に乗り出す。謎が謎を呼ぶ事件、さらなる関係者の殺人事件も勃発し…。複雑に絡み合う人間関係、それぞれが抱える秘密、終始張りつめられた緊張感、二転三転し明らかにされるトリック…。前代未聞の誤認誘拐事件を綸太郎が鮮やかに解き明かす!

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