センター過去問が最高の予想問題!

dsc06399 尊敬する野村克也(のむらかつや)さんが、評論家生活50周年を記念して「サンケイスポーツ」「ノムラのすべて」という大型連載を継続しておられます。今日でもう114回にもなります。野村さんがいろいろなところで書きためたものの集大成(遺言?)のような充実した内容に思わず引き込まれていきます。例えば、初めに「どういう人生を生きたいか?」「どういう人間になりたいか?」という希望を抱き、定めることが重要だと選手に話して聞かせる、と言います。 ①希望を定めることで、理想や目標が決まってくる ②理想や目標を自覚すれば、挑戦する意欲が生まれる ③挑戦する意欲は、困難に正面からぶつかっていこう、逆境をはねかえそうという勇気、闘争心となる ④理想や目標のための計画を練り、積極的に行動できる

つまり、人生を上の①~④の好循環に乗せるためには、最初に「希望を抱く」ことが必要だと説かれるのです。また今日の連載記事では、野球のピッチャーが「内角を攻める」のには4つの意味があることを分かって使い分けているか、と疑問を呈しておられました。こんな整然とした解説をしておられる評論家を見たことがありません。

①勝負球として…相手の弱点を攻める

②稼ぎ球として…相手にファールを打たせてカウントを稼ぐ

③遊び球として…脅し球、捨て球の役割 その目標は、(1)打者の反応を見る (2)次の球を生かす の二つ!

④意表をつく球として

このように理路整然と伝えられれば、指導を受ける側の気持ちや理解度が全く異なってきますね。「来た球をパーンと打て!」とか「気合だ!」といった指導(?)が、野村さんの解説と決定的に違うのは、自分の体験・失敗・成功を自分の中で消化・吸収・進化させて、体系的にまとめておられる点です。勉強になります。そのような伝え方を私たち教師も心掛けなければいけないと思っています。

 今週から松江北高3年生英語の授業では、センター試験の「過去問演習」がスタートしました。2016年の本試験から随時1999年まで溯って、本試験・追試験を解いていきます。ただ漫然と解いていても力はつきません。その演習の意味をしっかり理解して、1問1問丁寧にこなしていかないと意味が無いのです。そこら辺を指導者がしっかり理解して体系化しておかないと、「同じ問題なんか出ないのだから過去問なんかやっても意味が無い!」 「予想問題をやったほうが予想が当たる!」などという一部の教師の言うことを鵜呑みにする生徒がたくさん出てきます。私は演習の冒頭にあたって、次のような過去問を解く意味を生徒に話しました。

①同じ問題が出る!・・・第1問の発音・アクセント問題は同じ単語が何度も出題されます。特にアクセント問題は、これまで613語出題中263語が再出題されています。間違えやすい「基本語」(カタカナ語を含む)は何度も何度も繰り返し出題されています。第2問でも過去問からそのまま出たこともあります。消えた問題が復活することもあります。過去問をやっておくことで、このことがよーくわかります。「同じ問題は出ない」などとんでもありません。詳しくは私の最新の「2017センター対策本」の該当ページを参照ください。

②似た問題が出る!・・・第2問題A文法・語法問題では「先祖がえり」「生まれ変わり」現象がよく見られます。同じ文法ポイントが出題されたり、以前は×の選択肢が○に昇格したりといった現象が繰り返されています。形式が変わっても「出題の意図」は変わらないのです。

③読解問題の正答および誤答の選択肢には共通の傾向が!・・・142点分もある読解問題に共通して言えることですが、正解の選択肢は「見かけは違えど中身は同じ」という「言い換え」になっています。対照的に誤りの選択肢は途中までは正しい内容で、最後(途中)の所で巧妙に「スリ替え」をしています。「正解の導き方」を体で覚えておくことが重要です。「消去法」のコツなどもここで体感しておきたいものです。いずれにしても本物の選択肢を体感しておくことが重要です。

④80分を体で体感しておく・・・センター試験は「時間との闘い」です。平均6割になるように作られている問題(模試との違いはココ)で、この80分の長さを体に染みこませておくことが重要です。そのためには練習でもタイマーを使って本番を想定してやることが大切です。もし途中で時間切れになりそうなときには、「極端の法則」「長さの法則」「仲間ハズレの法則」という「裏ワザ御三家」を用いて、必ず全部マークして出すようにしましょう。常に本番を意識して慣れておくことが重要です。私は若い頃、当時県でトップであった松江南高校で、練習では、生徒に50分でやらせていました(鬼!でも本番平均は180点)。

⑤追試は次年度のリハーサルに!・・・難度は少し上がりますが、追試は翌年のセンター試験のリハーサルという意味合いが強くあります。今年の追試は必ずやっておきましょう。直近の過去問は「傾向と対策」を練る上でも大きな意味があります。

 過去問演習で間違った問題を「やりっ放し」にするのではなく、きちんとその穴を埋めておくことも重要です。そのために松江北高では最も解説の詳しい河合塾の「黒本」を持たせて参照させています。先輩たちは自分の間違えた問題をノートにまとめたりして弱点の補強に努めていました。私はこういったことを生徒に話しながら、過去問演習をスタートしました。勉強の指針を解説した私の『2017年センター対策本』(自費出版)もまもなく上がってきます。

◎過去問が最高の予想問題である!!◎ 

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