さださんトークの秘密

 『朝日新聞』7月4日付けの「Reライフ」に大好きなさだまさしさんのインタビューが掲載されました。なんといっても、さださんのコンサートの一番の名物が「ステージトーク」です。満員の会場でお客さんは腹をかかえて笑っています。なにせ、彼のステージのトークだけを集めた本(噺歌集)やCDが販売されていますから!ステージ上で喋ったことが、シリーズ化されて本やCDになるのはさださんくらいですね。このインタビューでは、彼のサービス精神の根底にあるものが語られました。さださんの言葉を拾ってみますね。⇒コチラで記事の拡大版を見ることができます。

 「本当はね、コンサートだからしゃべる必要はないと思っているんですよ」ウソでしょう!コンサートの半分はしゃべってますよ。私は、またそれを楽しみにコンサートに行くんですが。歌はCDで聞きます。「僕は悲しみと喜びの接着剤として歌をつくる。かなり命ぎりぎりのところまで歌うので、重たい歌が多いんですよ。『私が生まれてきた訳は~』(いのちの理由)とか歌うとさ、お客さんが『そーだよな』って真顔になって。3曲も続けると眉間にしわが寄ってくるんです」確かに暗くて重たい曲が多いそれがまたいいんだけど…「そうするとね、いや、私そんなんじゃないんですよ、本当はこんな人間なんですよって、とりつくろうためにしゃべる。要するに虚像が大きくなるのが怖いんですよね」なるほど、そういう訳だったんですね。それにしてもトークの方が長いこともありますよ。彼のトークネタは政治・経済・文化・芸能・文学・日常生活等、多岐にわたっているのも特徴です。僕はホントに落ち着きがないんです。小学校の通信簿には1年生から6年生まで『落ち着きがない』って書かれ続けましたから。好奇心も落ち着いていないんです」「何を見ているかって?CMですよ。CMで世の中が何を考えているかわかるので」「何もしたくないときは外見てますね。そんなとき面白い車内アナウンスとかがぱっと入ってくると、これが僕の好奇心中枢にしみこみ、新しい引き出しがぱっと現れる」ふとした瞬間に耳に引っかかってくる言葉があり、それを「体温がのった言葉」と表現します。別の言い方をすれば『背中が見える言葉』その人間の背中が見えてくるような言葉があるんですよ。そういう言葉に出会ったときは震えが来ますね」ご本人が震えているわけだから、それが聞いている私たちに伝わらないわけがありません。私はいままでさださんのコンサートで何度もそんな震えを体験してきました。

さだまさし慰問 熊本地震本震の1週間後、さださんは、糖庵」のキューブカステラとどら焼き各1000個を手に、益城町や西原村の小学校を慰問して回りました。さださんは差し入れのカステラなどを一人ずつに手渡し「元気出して、体を大事にして」と声を掛けました。この様子は最新の会報「まさしんぐWORLD 」Vo.238「被災地訪問①②③」として詳しく出ています。東日本大震災のときも、避難所を回って歌を届けました。歌えば待ってましたとばかりに泣くしさ、面白いこと言えば泣き終えた真っ赤な目で笑うしさ。神様はこういうときのためにオレにヒット曲をつくってくれたんですよ。喜ぶ人のいる場所に歌いにいくのは僕の仕事だと思うようになりました。こればっかりだと食えなくなるけどさ」

 今日、今井書店から、さださんが翻訳した『とても温かでとてもせつないきみの絵本』(千倉書房、2016年)が届きました。 ベルギーの絵本作家の手による認知症の妻と夫のラブストーリーを翻訳したものです。さださんのコメントです。

 さてさて、千倉書房から発行された「とても温かでとてもせつないきみの絵本」をご存じでしょうか?ブリュッセル産まれの作家ジュヌヴィエーヴ・カスターマンさんの原作をぼくが翻訳(意訳ですよ)したものです。かつてMistというアルバムの中の「霧」という歌を書きましたが、原作がそれと同じテーマでしたので心がこもりました。 「愛する人への永遠のラブレター」です。内容はまさに「とても温かでとてもせつない」愛する人への物語です。是非お手にとってお読みくださいませ。      (2016年6月7日『まっさん旅日記』より抜粋)

 記憶を失い始めた妻を世話しながら書いた夫のラブレターは、ジュヌヴィエーヴ・カスターマンの原作をさださんが翻訳したものです。「人間」ではなく「カンガルー」の夫婦の物語にしたことDSC04070で、進行していく妻の認知症の描かれ方がその分若干ソフトになっていますね。それでも幸せに暮らしていた夫婦に暗い影が差し始めます……。妻の作ったスープの味が変わってきて、それを夫が残したことに妻はけげんな表情を浮かべます。やがて妻は、洗面所にウサギがいるとおびえ始めます。夫は「心配ない!」と何度も強調して妻の心配を打ち消そうとしますが、自分の不安を否定したいという葛藤の裏返しで、そのあたりもリアルに描かれています。介護に疲れた夫は、ある日2人一緒に消えようかと考えます。その時、妻が昔語った輝くような言葉を思い出します。朝の光は希望の光」と。勇気を取り戻した夫は、妻が忘れたことのすべてを「僕が覚えていよう!」と誓い、妻の笑顔と優しさと温かさに一生分の感謝を込めるのです。青少年からシニアにまで向けた大人の絵本です。人とのつながりとは何か、深く見つめる目がさださんらしくて、とっても感動的な絵本でした。思わず目頭が熱くなりました。❤❤❤

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