一年生講演

DSC04203 7月20日(水)、7時間目に松江北高・第一体育館で一年生に講話をしました。冒頭、2人の総理大臣(竹下登・若槻礼次郎)を輩出した高校は全国でわずか4校(山口高校、麻布高校、高崎高校、松江北高校)だけであること、アメリカから日本マクドナルド1号店を誘致して銀座にオープンしたのは藤田 田(ふじたでん)さん、「民法の父」とあがめられる梅 謙次郎博士、日本の英語の偉大な指導者佐川春水先生、最近では、日本一の賞もとられたミステリー作家の法月綸太郎さん、これらはみな松江北高校の大先輩です。つい最近では、福田翔子さんが800mで日本一になりましたね。やはりすごい学校です。

 まずは八幡の近況を写真ムービーで診てもらいました。思い出深い忘れられない卒業生を2人ほど紹介して、ボリンジャー博士竹林 滋博士との出会いに触れた後、今日のテーマ「勉強の仕方」の具体例として、単語capitalのたくさんある意味、①首都、②資本、③大文字の、④重要な、⑤死刑の、を丸暗記するのではなく、頭」という語根に着目して覚えるとずいぶん楽に覚えられること、そしてcap-を含んだ単語cap, captain, cape, capable, escape, chapter, captive, cabbage などは全部「頭」に関係した単語DSC04238であることを紹介しました。発音問題ができない生徒が多いのですが、これは正しい「勉強の仕方」を知らないからです。基本ルールをしっかりと押さえたうえで、音読練習をすれば最強の対策になります。7月進研模試に出題された2つの問題を解説したうえで、チェルシー先生、お願いします」(2枚組CD)をしっかりと音読練習することが重要であることを力説しました。河合塾山下りょうとく先生「チーム八ちゃん」のホームページを紹介し、ABC(たり前のことをカになってゃんとやる英語は絶対に裏切らない!」ことを確認し、12年間の勤務の観察で確信した「どんな生徒が伸びるのか?」という6つの条件を提示しました。全員に最新作「「2016年センター試験」勉強の仕方」をプレゼントさせていただき、内容一致問題を解くときの必殺技「極端の法則」「オウム返しの法則」を紹介しました。最後までお行儀よくしっかりとした態度で熱心に聴いてくれて、気持ちよく話すことができました。スライドの動きの調子が悪く、ちょっと見ずらかったかもしれません。このような機会をあたえてくださった錦織 剛先生(一年生学年主任)、ありがとうございました。一年生のますますの健闘を願っております。

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★ボリンジャー博士の思い出★

 さて、今日は久しぶりにこの話をするために、Dwight L.Bolinger博士の名著Aspects of Language (Second edition, 1975)を書庫から取り出してきて、生徒のみなさんにお
DSC04247見せしました(写真上)。本の巻末には購入したのが昭和50年12月19日、2570円と書いてあります。ずいぶん変色したり、破れたりしています。今から42年も前の大学二年生のときに、偶然園山書店の書棚で手に取った本です。私は約700ページ弱のこの本をむさぼるように読みました。そこらじゅうに書き込みや下線が引かれています。あまりにも内容が面白く、当時誤植にいろいろと気が付き、記述のオカシナところにも書き込みが入れてあります。私はそれらをお手紙にまとめて、アメリカの出版社気付けで送ったのです。まさかこの方がハーバード大学教授、アメリカ言語学会会長の偉大な先生だとは知る由もありません。2週間後のことです。なんとご本人から「君の貴重な指摘をありがとう。次の改訂版から訂正をして取り入れるつもりだ。ご意見もありがたく受け止めた。ついては君は英語にとても興味があるようだから、最近新しい本を出版したので別便で送ったので読んでくれたまえ」というお手紙が届き、高価な本まで受け取りました。私は天にも昇る思いで嬉しさのあまり飛び上がっていました。そしてそれから手紙のやり取りが始まります。どうしても分からないことは博士に質問します。すると約2週間すると、あの几帳面にタイプされたお返事が届くという具合です。長い間このようなやり取りが続いた後、例の忌まわしい「宝島事件」が起こり、記述の正確さを期したいという竹林 滋先生の発案で、ボリンジャー博士を顧問にお招きをして、原稿をチェックしていただこう、疑義のある語法に関しては、先生にご判断を仰ごうということになり、気持ちよくお引き受けいただき、私が連絡係に指名されました。先生はあの好奇心旺盛なエネルギッシュで緻密なお仕事ぶりで、ライトハウス英和辞典』の正確さに大きく貢献していただきました。深い内省だけでなく、不明な点は直接現場まで出向いて(放送局、女性下着売り場等)調査結果をお知らせいただきました。日本の学習辞典界で例のない画期的な金字塔を打ち立てました。晩年、君が今までにくれた手紙類はすべてファイルして取ってある。ずいぶん英語が上達したことが手に取るように分かるから、一度自宅までそれを見に来ないか」とご招待を受けましたが、当時は病弱の母を抱え、家を空けることもできず、叶わない夢となりました。ガンに冒され、病室から「もうこれで君に返事を書くこともできなくなった。今この手紙を病院の方に代筆してもらっている」というのが最後のお手紙でした。ボリンジャー博士の生前の資料や家族とのお写真は、私が息子のBruceさんより譲り受けていますので、博士の特集を雑誌が組むときには、私の所に写真提供の依頼がよく来たものです。学生時代に出した1通の手紙が、その後の運命を変えた、というお話でした。私は時間ができたら、博士の一生をまとめた本を書きたいという願いを持っていますが、今はとてもそれが叶うような余裕はありません。息子さんとの約束なんですが、いまだ果たせないでいます。今日はそんな話を体育館で、そして教室でしました。

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