Who are you?事件の真相

 6月15日(水)は松江北高・体育館(例年は県民会館で行うんですが、現在耐震工事のため閉鎖中)で芸術鑑賞会 「学校寄席」でした。まず最初に「寄席入門」と題して、落語のお決まりごとの解説を聞きました。その後で、落語→上方落語→曲ゴマ→落語と、続きましたが、体育館全体が大爆笑でした。鑑賞する態度もさすが松江北高生、立派なものでしたね。笑うべきところではしっかり笑い、真剣に聞くところでは耳を傾け、落語家の方々も気持ちよくお話していただくことができたのではないでしょうか?

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 さて、今日の話題は、今日の桂 かい枝師匠もネタに取り上げられた「Who are you?」事件です。当時、新聞や週刊誌、ワイドショーでも、面白おかしくこれでもかというほど報道されましたから、ご存知の方も多いと思います。

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 沖縄サミットを控えた2000年、アメリカのワシントンで、クリントン大統領と日米首脳会談を行った森 喜朗総理大臣が、とんでもない失言をかましたというものですね。森さんは、側近から「クリントン大統領に会ったら、まず“How are you?“(ご機嫌いかがですか)と言って握手をしてください。そしたら大統領は“I’m fine . And you?“(調子は上々です。あなたはいかがですか)と答えるので、“Me too.(私もいいですよ)と応じてください」とアドバイスを受けました。ところがいざ本番になると、森首相は極度の緊張のせいか、クリントン大統領に“Who are you?“(あなたは誰?)と切り出してしまったのです。これには側近も通訳も絶句、周囲は一瞬凍り付きシーンとしたといいます。しかし、さすがは合衆国大統領、クリントン大統領は苦笑いしながらも、”I’m Hillary’s husband.”(私はヒラリーの夫です)と絶妙のジョークで受け答えを見せます。ところが、森首相は当初のシナリオ通り“Me too.”(私もヒラリーの夫です)とやってしまったというのです。巷ではこれを、「Who are you?事件」と呼んでいます(笑)。笑い話としては実に面白い。でも出来過ぎています。実は、まったくのデマでした。

 これは全くの誤報であったことが、後になって判明しています。当の森首相は退陣後、一連の捏造でっち上げ報道について次のように語りました『訪米した際、私がクリントン大統領に「フー・アー・ユー」と言ったと、まことしやかに報道された…いくら私が英語が得意でなくても、そんなこと言うわけがない。それを、私に確認もせずに載せてしまう…      こうなると、ほとんどもう…悪意そのもの。それが私個人の誹謗中傷で済むならいい…しかし、そういう報道が、日本の総理大臣、ひいては日本そのものを賤しめていることを、考えて欲しいのです』

 さらに、このデマの発信源として、森政権退陣後の2004年、毎日新聞記者の高畑昭男さんが、名乗り出て証言しています。

 これは元々お隣の韓国の金泳三(キム・ヨンサム)大統領が英語が苦手なのを皮肉ったジョークです。それをどこかで聞いて、外務省記者クラブで「これ森さんに替えても使えるよね」と言ったら、それがあっという間に広がってしまった。森ジョークは私が広めた張本人でございまして、森首相には申し訳ないと思っております。これが実話のように新聞や週刊誌にも書かれて、一年くらい経った後でも、永六輔さんが講演をされた際に「これは本当にあった話だ」と話されたとか聞いております。

 マスコミ報道というのは、かくもこわいものであります。真実の中にデマも紛れ込んでいます。何でもかんでも信用しないことです。生徒たちには「あむーる」に取り上げて、真実をフォローしておきました。ダウンロードサイト」に登録しておきますね。❤❤❤

 

  • 「あむーる」第9号 島根県立松江北高等学校英語通信 八幡成人

 

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