三つの「シ」

 人生において何か大きなことを成し遂げようとする場合、三つの「シ」が必要になるという話を聞いたことがあります(出典不詳)。一つは、志(こころざし)の「シ、二つには、指導者の「シ」(師)、三つには豊かな感性を育んでくれる詩の「シ」です。

aIMG_0788s

 「志」が重要であることは、このブログでも何度も触れてきましたから言うまでもないでしょう。「志」がなくては夢を追いかけることもできません。目標に向かって進むこともできないでしょう。しかし自分一人でいくら頑張っても、なかなか大きなことを成し遂げることは困難でしょう。未知なる世界に歩み出そうとするときには、やはり自分を導いてくれる良き指導者「師」が必要です。アドバイスをもらい、悪い所を直してもらい、励ましの言葉をかけてもらうことで、志の方向へまっすぐに進んでいくことができます。成功した人には、みなこの師に恵まれるという幸運がついてまわっているようです。私の場合は、小学校時代からよき師に恵まれていました。小学校5年生・6年生と読書感想文の指導を受け、こんな先生になりたいと強く思った担任の井塚 忠先生の存在。高校では三島房夫先生・大谷静夫先生と二人の英語の師に恵まれました。そして大学では安藤貞雄先生という碩学のご指導をいただくことができました。最後の「詩」は、人間性を高めるための本と考えたら分かりやすいでしょう。講演でもいいでしょう。教養を高めてくれることで、社会的にも尊敬を受け、周りの人達からも信頼され、多くの協力者を味方につける事が可能になります。また、人は優しさ・情操を忘れてはダメになってしまいます。そんな心を慰めてくれるものとして詩があるのでしょう。

 ここで心配な数字が…。最近国立青少年教育振興機構の「1ヶ月に読む本の冊数」調査によれば、高校2年生のうち半数以上(55%)が本をほとんど読まないとのことです。小学校から学年が上がるにつれて、本を読まない児童生徒の割合が増えることも判明しています。教室で教えていて、確かに本を読まなくなったな、という実感があります。勉強が忙しくて本を読む暇もない、とのことですが、ただ読む気がないだけです。この人たちは、時間ができても本を読むことはないでしょう。これが大学生になると、全国大学生活協同組合連合会調査(2015年)によれば、45%が1冊も読まなくなる。一番吸収力の高い若い頃に本を読まないとは、いかにももったいないと思います。もっと憂うべき数字があります。連合総合生活開発研究所の調査(2016年2月公表)によれば、教師の一日平均読書時間が、小学校教師で14分、中学校教師で13分だそうです。忙しくて本を読む時間もないというのが理由だそうですが、笑ってしまいます。これまたただ読む気がないだけのことです。多忙感とは別次元の問題です。

DSC03015 尊敬する渡部昇一先生の最新刊『渡部昇一一日一言』(致知出版、2016年)の11月24日には、「読書が人を強くする」と題して次のような言葉が挙げてあります。

 絶えず本を読むことです。人生について書かれたものや、成功談というのは、やはりその人の長い人生での経験がつまっているものですから、それらに接している人はやはり他の人とは違ってくる。それは、立身出世主義だとかあるいはお説教じみているとか、道徳臭いとか何とか、悪口をいう人はいっぱいいる。だけど、心掛けて、そういったものを読み続けた人というのは、やはり何かの時には強いと思います。

 「強い志」「良き師」「良き詩」を大切にしたいものですね。

広告
カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中