小田和正「眠れぬ夜」新録音!

DSC00655 2月24日付けの「スポーツニッポン」に、小田和正(69歳)さんのベスト『あの日 あの時』(4月20日発売予定) に収録される全50曲のリストと、ジャケット写真が掲載されていました。もちろん「あの日あの時」というタイトルは、270万枚も売れた「ラブストーリーは突然に」の歌詞に出てくる一節ですね。実は小田さんは、1年か1年半前くらいから、今回出すような3枚組のベストを提案されていたそうです。手を変え品を変え、曲のリストも試しに作ってプレゼンもされていたんだそうです。でも小田さんがあんまり取り合わなかった。オリジナル・アルバムを出してからツアーに出たいと。『自己ベスト3』のようなものもずっと頭の中にあったみたいですよ。シリーズとしての「自己ベスト」の形よりも、世にいう純然たるベストを出すことで折り合ったようです。ずっと聴いてくれている人にも初めての人にも、今という時の流れの中でスムーズに接してもらえるような作品になれば」との思いで、小田さんが選曲しました。中でも今回の目玉は、オフコース時代の「眠れぬ夜」「心はなれて」の2曲を、新たなアレンジでスタジオ新録音したそうです。果たしてどんなアレンジでオフコース時代の名曲がよみがえるのかが、楽しみですね。今日はその新録音2曲についての思い出話をします。

 さて、とり直しをした「眠れぬ夜」は、1975年、実は小田さんが最初に作ってきた当初はバラード調の曲でしたが、レコーディングの際に、ミディアム・テンポのロック調にアレンジが変更されたんです。この辺のいきさつをプロデューサーの武藤敏史さんが後に語っています。それまでのアルバム『僕の贈りもの』と『この道をゆけば』に足りなかったものは何か。それはオフコースの場合、無条件に、理屈ぬきに誰もが楽しめるような曲や、シンプルな曲が少なすぎたのではないだろうか、と僕は判断したわけである。そして『眠れぬ夜』をあのような曲調にしてしまったのだが、作者の小田君にとっては、当時それがかなり不満だったらしい。だからどちらかというと僕が強引に自分の意見を押し通してしまったといえるかもしれないが、もちろん彼らも最終的には納得してくれて、その後、オフコースのステージになくてはならない曲のひとつとして歌い続けられていることは、皆さんご存知の通りである」と。結果的には、オフコースにとって初のスマッシュ・ヒットを記録した曲となりました。こんないきさつのある曲ですから、今回小田さんがこの曲を録音し直したと聞き、もしかすると?原曲のようにバラードっぽくアレンジし直したのかな、という楽しみがあります。4月をワクワクして待ちましょう。西城秀樹さんがカバーした曲でもあります。

  とり直しをしたもう1曲の「心はなれて」は、1981年12月1日に発売された『over』というアルバムに収録された曲です。このアルバムに収録されている名曲「言葉にできない」と並んで、実に切なく哀しい曲です。何度聞いても涙が出そうになります。小田さんが後に語っていたように、意味深なタイトル『over』は、ファンに対する「オフコース解散」のメッセージでした。1980年末に相棒の鈴木康博さんが、小田さんや周囲のスタッフに脱退の意思を伝え、それを受けて小田さんはこの時点でオフコースの解散を考えていたのです。ヤス(鈴木康博)のいないオフコースは続けることはできない」という小田さんの想いから、アルバム『over』の最後の2曲、「言葉にできない」「心はなれて」は、ついに”解散”という結論に至ってしまった、小田さんのやるせなさや虚無感を切々と歌ったものです。聴く側はどうしても小田さんに感情移入してしまい感傷的にならざるを得ません。実に悲しさの漂う曲です。5人のオフコース最後の全国ツアーの最終日、1982年6月30日の日本武道館。今でもはっきりと覚えています。このライブで「言葉にできない」を歌いながら、小田さんは感極まってしまい、途中で歌えなくなり涙してしまいました。「キャー、小田さん。頑張ってー」と女性ファンたちの黄色い声が飛びます。しかし、小田さんが後にラジオで語っていたように、「言葉にできない」の前の曲、「心はなれて」の方がむしろ感情が溢れ出てきて危なかったといいます。「心はなれて」を何とか1曲歌い終わって、ホッとしてしまい、次の曲「言葉にできない」で一気に涙が溢れ出てきてしまい、止まらなかったというのが真実です。やはりあの涙は、長年の相棒、鈴木康博さんとの最後のステージということもあり、万感きわまってしまったのです。そんな小田さんにとっては、バンド決別のとても思い出深い歌なんです。小田さんのピアノの弾き語りでじっくりと歌詞を味わいたい歌ですね。
あの日あの時

 長い間親しまれて、日本のJ-POPシーンのトップ選手としてそれぞれの時代を駆け抜けて、数々の大記録を打ち立ててきた小田和正さん。1969年オフコースを結成し、翌1970年にプロとして音楽活動を開始、10年がかりで「さよなら」「言葉にできない」などのヒット曲を発表しました。1989年2月オフコースを解散後、ソロアーティスト活動を再開。1991年に270万枚を超える大ヒット作となったドラマ「東京ラブストーリ」の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」、明治安田生命CM曲でのヒット曲「たしかなこと」「今日もどこかで」や、SUBARU ブランドCM タイアップソング「wonderful life」や、この5月から全国東宝系にてロードショー公開される映画『64―ロクヨン―前編/後編』の主題歌「風は止んだ」も初CD化。まさに43年間に渡る小田さんの創作活動の全キャリアを網羅する、総決算のCDとなります。その50曲とは次の通りです。私は全部口ずさむことができます。「ずっと四苦八苦しながら音楽やってきたんだ」「でも常に一生懸命だった」と小田さん。

◆『あの日 あの時』収録曲

【DISC 1】
僕の贈りもの(1973)
眠れぬ夜(1975)
秋の気配(1977)
夏の終り(1978)
愛を止めないで(1979)
さよなら(1979)
生まれ来る子供たちのために(1980)
Yes-No(1980)
時に愛は(1980)
心はなれて(1981)
言葉にできない(1981)
I LOVE YOU(1981)
YES-YES-YES(1982)
緑の日々(1984)
たそがれ(1985)
君住む街へ(1988)

【DISC 2】
哀しみを、そのまま(1985)
between the word and the heart―言葉と心―
(1988)
恋は大騒ぎ(1990)
ラブ・ストーリーは突然に(1991)
Oh! Yeah!(1991)
そのままの 君が好き(1992)
いつか どこかで(1992)
風と君を待つだけ(1992)
風の坂道(1993)
それとも二人(1993)
my home town(1993)
真夏の恋(1994)
伝えたいことがあるんだ(1997)
緑の街(1997)
woh woh(2000)
the flag(2000)
キラキラ(2002)

【DISC 3】
たしかなこと(2005)
大好きな君に(2005)
明日(2005)
風のようにうたが流れていた(2005)
ダイジョウブ(2007)
こころ(2007)
今日も どこかで(2008)
さよならは 言わない(2009)
グッバイ(2010)
やさしい雨(2011)
東京の空(2011)
その日が来るまで(2013)
愛になる(2014)
そんなことより 幸せになろう(2014)
やさしい夜(2014)
wonderful life(2016)
風は止んだ(2016)
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