Thought Sender

 Thought Senderクロースアップ、パーラー、ステージなどで演じられる、あの巨匠ユージン・バーガー(Eugene Burgur)氏の名作「Thought Sender」です。もう私は二十年以上前に買って、好んで演じていた今はお蔵入りになったトリックです。このたび東京・茅場町マジックランドから、再び発売されたので買ってみました。懐かしい作品です。

 マジシャンが一枚のカードを、一人の観客の頭の中にテレパシーで送ります。観客が感じたそのカードは、デックの中に一枚だけ違う色の裏模様で入っているのです。そんなバカなことがあり得ますか?ソート・センダー」はいわゆるブレイン・ウェーブ現象ですが、観客が自由に考えたカードを当てるものではありません。マジシャンが特定のカードのイメージを観客に送ってそれを観客自身に読み取ってもらう演出です。わざとこう演出することで、何がどう変わるのかを解説書で詳しく解説してあります。そして、演技の最後には、なんとユージン・バーガー氏はこのデックを観客を選んだ上で手渡しすることを推奨しています。まずバレることはありません。解説書において、言葉のあやを巧みに利用した演技ポイントについて非常に強力なアドバイスが書かれていました。この作品にはマックス・メイビン(Max Maven)のアイデアが使われているそうです。

 このEugene Burger (1939年―)さんについて触れておきます。アメリカで、クロースアップ・マジック(特にメンタルマジック)を専門に見せている有名なプロ・マジシャンです。プロマジシャンになる前は、比較宗教学や哲学を教えていたという一風変わった経歴の持ち主で、そのせいか、さすがに教えるのは上手く、ビデオ、レクチャー、本などの解説も大変明瞭で、その人柄がしのばれます。またマジシャン相手のレクチャーでも、マジック・ユージンバーガーキャッスルで、2度、その年のベストレクチャー賞を受賞しています。とにかく、彼がレクチャーをしてくれるときは、キャッスルのレクチャールームにマジシャンが入りきれないほどの人が集まってくることからでも、彼の人気がうかがえますね。彼のすぐれているのは、この「Thought Sender」でもわかるように、古くからあるマジックに、ちょっとしたオリジナルの演出を付け加えることで、原作とは見違えるようなマジックに仕立ててしまう点でしょう。そのため、ただ漠然と見ていると、マニアであれば知っているネタばかりのようには見えるのですが、どれも実際に観客相手に練りに練り上げられたものですから、簡潔にしてかつ不思議というマジックのお手本のようなトリックを見せてくれます。長いあごひげが印象的ですが、風貌はユダヤ教のラビのような感じですね。全体の雰囲気も大変温かく、知的で、感じの良い人です。若い頃とあまり風貌が変わっていませんね。♠♣♥♦

 

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