『英語通信』

DSC03309 大修館から発行されている『英語通信』56(2015年11月)に、柏野健次名誉教授「”be senior to”は「年上だ」の意味か」という興味深い論文が掲載されています。現場で誤った解釈のまま教えられている例として、be senior to~(~より年上だ), may well do(~するのももっともだ), be willing to do(喜んで~する)の3つを取り上げて、解説しておられます。

  「形容詞のseniorjunior人の年齢を比較するときに使うのは古風で、最近では通例、会社内の年功序列に関して用いられる」という指摘は、最新のLDOCE6(2014)や、OALD9(2015)の定義からも読み取ることができます。may well doも「「…するのももっともだ」の意味で使うことはあまりなく、「たぶん…だろう」の意で用いることの方がはるかに多い」そして「may wellはmay単独よりも可能性の度合いは高くなる」と述べておられます。私の長年の用例収集でもそのことは裏打ちされています。そして、最後のbe willing to doは今でも現場に蔓延している訳語「喜んで…する」が正しくないことは、今から3年前にこのブログでも詳しく取り上げました。⇒コチラです 「この表現はbe glad[happy] toほど積極的な意味は表さず、「別に…しDSC03310ても構わない」というやや消極的な意味を表す」「ただし、willingが限定用法で使われている場合、あるいは副詞(willingly)として用いられる場合は積極的な意味を表す」(限定用法と叙述用法で意味が異なる、ここらへんが面白いところです) そのことは、最新刊デビッド・セイン『その英語ネイティブはカチンときます』(青春出版、2015年12月)にもはっきりと書いてあります(pp.38-41)。このセイン先生の本は英語の語感を磨くためにとても勉強になる本です。先生方にオススメしておきます。

 I’m willing to help.(まあ、やってもいいけどね) be willing to は「やってもいい、異存はない」という感じ。積極性を含まず、「本当はやりたくないけど」という気持ちを暗に示してしまうフレーズなので、注意!be willing to …ifと、後ろにifの条件文がついていると考えても差し支えないでしょう。たとえば、I’m willing to help if you let me use your car.(車を貸してくれるんだったら手伝うよ。)

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