神戸ルミナリエ

 12月4日(金)に、神戸市中央区の旧外国人居留地などで開幕した「神戸ルミナリエ」を、2日目の土曜日に見に行ってきました。私は初めてのルミナリエです。震災があった1995年から続く神戸の冬の風物詩です。「阪神・淡路大震災」の犠牲者への鎮魂、追悼そして街の復興を祈念して行われ、今年で21回を迎えます。21回目となる今年のテーマ「心の中の神戸」には、復興の記憶をいつまでもとどめてほしい、との願いが込められました。土曜日なので午後5時(平日は6時)、すべてに発光ダイオード(LED)が採用された約30万個の電球が一斉点灯されると、会場はまばゆい光に包まれ、来場者から歓声が上がりました。今年は昨年までの白熱電球と違い、30万個のLED100%使用で行われていて、これまでとは違った輝き(色合いが細やか?環境負荷への配慮?)を眺めながら(光の色合いがいつもと違う、という声をあちこちで聞きました)、あちこちで「きれい!」「来てよかった!」という歓声が聞かれました。

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 宿の「ホテルオークラ神戸」から、歩いてJR元町駅へ向かって行きます。すると係員が誘導をしておられるところへ着きました。ここで行列に入ってくれと言われ、中に入りました。そして、街中を行ったり来たりUターンを繰り返しながら、会場へと向かいます。しかし、そこまでの間、歩いている人たちは「いやぁ今年もすごいね」「街の景色もきれい」と、会場までの道のりを楽しんでいる人たちが多く見られました。安全のため、多くの警察官や警備員が交通整理P1080065を行なっておられました。これも安全のためとあって、道行く人が「ごくろうさま」と声をかける様子も見られました。鎮魂の輝きを放つ会場へ到着です。言うまでもなく「わぁー!」「スゴイ!」といった感動の声があちこちで聞かれ、同時に「カシャ~ッ」というスマートホンのカメラの撮影音も響き渡ります。それはもう半端でない美しさです。きらびやかな照明の中を一歩一歩進んでいきます。「写真を撮るために立ち止まるのは危険ですから止めて下さい!」と係員が拡声器で訴えておられますが、こんなきれいな光景を写真に撮るな、というほうが無理というものです。今までにこんな美しいものは見たことがありません。私は興奮のあまり鼻血が出たくらいです(笑)。「やっと着いた~」「来てよかったね」という声の中、東遊園地付近の噴水広場では「1.17希望の灯り」に手を合わせる人が何人もいました。そして、子供らはその光景を見て不思議に思います。その理由を母親が教えている光景も見られました。こうしてこの震災が語り継がれていくのでしょうね。まばゆく光り輝く会場のLEDは、今年もそんな光景を多数見守っているのでしょう。光を見ると、水も電気も止まり大変だったあの時を思い出します。ルミナリエはそんな経験を子供たちに伝え、地震が起こった時の対応を家族で話す機会になっているのでしょう。ぜひとも震災を思う大切な場所として語り継いで欲しいですね。開催趣旨の「犠牲者への鎮魂」は変わらないものの、これまで盛り込まれていた「都市の復興・再生」は姿を消しました。これは残念と言わねばなりません。まだ復興・再生は完了したわけではないのですから。

 同僚の先生から、会場に着くまでに3時間かかった、寒いので防寒をしっかり準備して行くようにとアドバイスを受けていました。オーバーをはおり、マフラーを巻いて、私は2時間でたどり着くことができましたよ。今年初めての屋根付きの「ガリレオアコペルタ」の幻想的な輝きDSC03045にはそこらじゅうで感嘆の声が上がっていましたよ。二回目の製作ディレクターを務めたイタリア人ダニエル・モンテベルデさん(64歳)は、「これまでとは違った光の魅力を表現したいと思います」と。ルミナリエは、16世紀後半にヨーロッパで、祭礼や装飾芸術の一つとして誕生しました。現在のような電気照明を用いた「光の彫刻」に変貌したのはイタリア南部とされています。モンテベルデさんは十数年前にイタリア南部のサレント地方で本場のルミナリエを「見た瞬間、恋をした」と語ります。「光は生命力の象徴。地球では太陽という光があるから、命が生まれた。人に希望や深い喜びを与えます」と、この光の彫刻の魅力を話します。入口の「フロント-ネ」から続く10数メートルの間は左右の壁に加え、天井にも装飾が施されていました。オレンジ、黄色、青色、赤などいろいろな「ピュア(純粋)な光」が注いできて、荘厳な気分になりました。東遊園地南の噴水広場ではまるで光の王冠のような「スパッリエーラ」が輝いていました。

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 ただ、来月で震災から21年も経ちます。運営資金集めが困難なことなどから、開催期間は昨年より2日短くなり10日間に短縮されました。運営を支える企業協賛金などの減少もあり、P1080102今年は「光の回廊」が昨年より約80メートル短い約190メートルとなり規模を縮小しています。歩道や会場のあちこちでは「一人100円募金」を呼び掛ける地元大学生・高校生の大きな声も響いていたのが印象的でした。募金をするとルミナリエのカードがもらえました。「神戸ルミナリエ」は今月の13日までの開催です。関係者によると、期間中は約300万人の来場が予想されているとのことでした。初めて会場の一部でジャズなどを流し、地元企業DSC0307211社による、コーヒー、洋菓子や神戸ワイン、日本酒、コロッケ、豚まん(!)など神戸を代表するグルメの飲食を楽しめる協賛イベントも開かれていて、長い行列ができていました。「公式グッズ」売り場も設けられ、ポストカード、ボールペン、クリアファイル、キーホルダーなどが販売されていました。ただ人が多すぎてゆっくりと買い物をするという気分ではありませんでした。LED(青)付きのキーホルダーだけ買って、会場を後にしました。運営資金を賄うためとはいえ、何か違和感を感じずにはいられませんでしたね。ホテルまでの帰り道に迷ってしまい、係り員の方に聞いたところ、正反対の方向へ連れて行かれ往生しました(笑)。

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 思い起こせば「阪神淡路大震災」の当日、辺り一面が火の海のテレビ中継を見ながら、前年度に3年担任をして神戸大学・大阪大学に送り出したばかりの教え子の安否が気遣われ、電話連絡をとりまくり、一人を除いて全員の無事が確認できた時の安堵感を思い出します。連絡の取れなかった一人は(大阪大学)、歩いて現地に入り、炊き出しのボランティアに加わっていました。どれだけ心配したか?実家に連絡ぐらいしろよ、と言った記憶があります。その彼も、今は大阪大学・工学部の准教授です。私の退職時には、このときの生徒たちが集まってお祝いをしてくれました。あれからもう21年も経つんですね。思い出深いクラスでした。⇒その時のクラス会の様子はコチラです

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