五島軒のアップルパイ

◎週末はグルメ情報です!◎

 「五島軒」(ごとうけん)は、1879年創業の伝統と格式を持つ現存する函館で最古のレストランです。江戸末期、横浜や神戸と並んで開国の先駆けとなった函館ではすでに西洋文化が普及していました。玉葱・人参など西洋野菜が早くから栽培され、安政6(1859)年には初の外国人向けの料理店が開店した記録が残っています。埼玉県の医者の家に生まれた創業者・若山惣太郎が横浜での事業に失敗して、函館で再起を図ってロシア料理とパンの店を開いたのが明治12年でした。店名の由来ともなった初代コック長・五島英吉は、戊辰戦争の折、五稜郭の戦いにも敗れて函館のハリストス教会に10年もの間匿われた時に、ロシア料理とパンの製法を学びました。開店の数年後には地元の嗜好に応える形で「宴会もできる本格的なフランス料理店」(当時の函館新聞に掲載した広告)に転換していきました。函館は浜風が強く火事が多い土地で、明治29年、明治40年、大正10年、昭和9年と何度も罹災しましたが、その都度存続を望む地元の顧客に支えられて再建してきました。第2次世界大戦の戦火はくぐり抜けたものの、終戦後あしかけ5年もの間、店舗は進駐軍に接収されました。その間も得意客らに支えられ、市内の仮店舗で細々と営業を続けて再興することができたのでした。

DSC01435 さて、その1879(明治12)年創業の北海道・函館レストラン「五島軒」で、フルコースのデザートとして出されていたケーキ類は、今も伝統を守って丁寧に作られています。中でも、りんご生産日本一の青森産ふじりんをたっぷり使用した「アップルパイ」は、30年以上にもわたるベストセラー商品。しっかりと食べごたえのある昔ながらのパイで、地元人の手土産にも人気です。

 恒例の「第40回秋の北海道大収穫祭」が、松江駅前の一畑百貨店で開催されていました。ここでこの「五島軒」のアップルパイを販売していたんです(右写真)。私の大好きなアップルパイです。 

 マラスカ種のスイートチェリーを使用してこくのあるマラスキーノ酒と、シナモンで味つけされて煮込んだ青森産ふじりんごは、シャキシャキ感も残って、何層にも重ねられています。パイ表面のつやつやの杏ジャムも、いいアクセントに。シナモンもあまり主張しすぎておらず、りんごの風味が生かされているので、子どもにも食べやすい味わいです。歯ごたえのあるリンゴと、サクサクの生地の相性が抜群です。たっぷりのリンゴがぎっしり詰まっています。リンゴには、スウィートチェリーの蒸溜酒マラスキーノが使われていて、砂糖もしっかり使われているので濃厚な味わい、強めの風味が備わったパイだと言えるでしょう。そうそう、表面のアプリコット中心のナパージュも効いています。老舗の味といえましょう。バターの風味、シナモン、マラスキーノ酒という濃厚なトリオの香りをまとった、滋味豊かなリンゴをたっぷり味わう。アルミホイルで上下を覆って、4、5分焼き戻し、もう一度冷めてきたくらいのところが、パイのサックリ感が味わえて絶妙です。どうです、美味しそうでしょ?❤❤❤

五島軒

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