「特急やくも」

DSC00184 おひざ元JR山陰線・伯備線を走る「特急やくも号新幹線を利用するために岡山に出るときには、私が常時利用する特急列車です。6両編成という、比較的小規模編成の特急です。急こう配の山の中のくねくね路線に特化した、箱根駅伝で言うなら5区(箱根山登り)のスペシャリストみたいな車両といっていいでしょう。「振り子電車」で、カーブのコーナーで車体を内側に傾けて高速で駆け抜けるのが特徴です。しかしこのせいかこの列車の揺れは凄まじく、伯備線にデビューした時から、評DSC00183判の悪い列車でした。小刻みな揺れは数倍の揺れになって乗客に襲いかかり、傾斜のキツいカーブでは地面が見えるほど傾いてしまいます。ジェットコースター並みの車両かもしれません。当然、こんな列車に2時間半も乗っていたら、通常の電車では体験できない「乗物酔い」が発生しますね。当時は「ゲロ列車」という有りがたくない呼び名までつけられていました。「ゲロ袋」まで常備されていたくらいです。実際に、私も引率した生徒が途中で気分が悪くなって吐き気を催し、吐いた生徒も何人かいましたね。確かに、気持ち悪そうな顔をしている乗客もたくさんいました。幸い鈍感な私は、「やくも号」に乗って酔ったことは一度もありません。平気で本を読んだり、仕事をしたりしています(今は快適なグリーン車しか使いませんが)。

▲快適なやくもグリーン車内

▲快適なやくもグリーン車内

DSC02072 この「やくも号」の車両は、「381系」という今は珍しいJRの車両です。JR西日本は、1978年から紀勢線・阪和線で運行した特急「くろしお」に、新型車両の「289系」を10月31日から導入し、約40年前から運用してきた「381系」の運転を終了しました。381系は振り子の原理で車体を傾け、カーブ区間でも高速で走行できる「振り子式」として長年活躍したのですが、老朽化や快適性を考慮し新型車両への切り替えが進んでいます。381系は、国鉄時代の昭和53年から紀勢線で運転を開始。車体と台車の間に「コロ」と呼ばれるローラーが組み込まれているのが特徴で、急カーブ区間でも振り子のように車体を傾けることによって速度を落とさずに走れるのが特徴です。さらには、JR西管内福知山線・山陰線で、2012年から活躍してきた381系特急「きのさき」「はしだて」「こうのとり」も、10月30日、近畿でのラストランを終えました。いずれもクリーム色の車体に赤いラインの「国鉄色」で親しまれてきました。JR発足からまもなく30年。国鉄時代の出来事を語り継いできた車両が、関西地区からの引退で、全国でも381系が走行するのは、岡山~出雲市間の特急「やくも」号のみとなりました。非常に貴重な車両となったわけです。今月の『鉄道ジャーナル』12月号は、この「やくも号」の特集でした。長年乗っている思い入れもあり、面白く読みました。

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