或る列車

DSC00285 観光特急「ゆふいんの森」号に乗って(⇒この列車の私の体験レポートはコチラ博多から由布院に向かっている途中、天ケ瀬(あまがせ)という駅で、今話題の「或る列車」とホームで行き違いました。JR九州が100年の時を越えて蘇らせた幻の豪華列車です。こんなに近くで見れるなんて、これはラッキーだ!2両編成とも全車金色に飾られ、通路には絨毯が敷かれた豪華スイート列車です。ある意味では、内装もあの「ななつ星」を上回る豪華さ・手の込みようだと言います。JR九州のホームページによれば、この列車のキーワードは「ARU」だそうです。

A…Amazing  「素晴らしい」九州の魅力を広く紹介

R…Royal 「豪華な」デザイン 「素晴らしい」スイーツコース

U…Universal 「世界中の」「皆さま」に愛される列車を目指して

DSC00288 明治39年(1906年)、当時の「九州鉄道」がアメリカのブリル社に豪華客車を発注したのですが、「九州鉄道」が国有化されたため、ほとんど営業運転されることなく、活躍する機会のなかった「九州鉄道ブリル客車」。鉄道ファンからも存在自体が謎だとして「或る列車」と呼ばれていました。当時の日本で最も豪華な設備を備えていた“幻”の豪華客車が、2015年8月8日、九州に蘇りました。鉄道をこよなく愛し、世界的な「鉄道模型の神様」といわれた故・原 信太郎(はらのぶたろう)氏が作成した模型。これをDSC00294元に、水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏がデザイン・設計。「原鉄道模型博物館」副館長を務める原 健人氏が監修。クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」に次ぐラグジュアリーな空間の中、自然環境をテーマにした料理をつくり続けるシェフ、成澤由浩(なりさわよしひろ)氏がプロデュースするスイーツのコース(ミニ弁当、オリジナルスイーツ、お茶菓子)をいただける、九州の自然を目と舌で満喫する至福のD&S列車です。以下はJR九州社長の言葉です。

   JR KYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」の世界へようこそ。当サイトをご覧いただき誠にありがとうございます。「或る列車」は「ななつ星in九州」の次の列車、また10番目のD&S列車として走り出します。

  「或る列車」の旅の魅力は「ななつ星」の車内に負けないような質の高い車内空間と、九州の厳選した食材を使用した至高のスイーツコースを同時にお楽しみいただけることです。もちろん旅の途中では、車窓から眺める九州の山や海などの自然をお楽しみいただき、停車する駅で地域の方々が行なわれるおもてなしの数々も、お客さまの感動を生み出すことと思います。

    この「或る列車」は私がめぐり逢った一つの鉄道模型を再現したいという夢からスタートしました。鉄道模型の大家であった原信太郎氏が抱いた思いを引き継ぎ、九州で再現するというものです。今回、車両デザインを水戸岡鋭治氏が、車内でご堪能いただくスイーツコースを成澤由浩氏が担当され、これまでお客さまが体験されたことのないような、列車の旅をお届けできるものと確信しております。ぜひ、「或る列車」にご乗車いただき、九州の魅力をご堪能ください。

 この列車をデザインした水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんの、この列車にかける思いを語ったインタビューがあります。(⇒水戸岡さんの列車デザインにかける心構えはコチラに詳しく取り上げました)

DSC00287 ―JR九州の観光列車としては、ななつ星以来、10作目となりましたが、デザインの特徴は。  「1両目は明るく、僕の苦手なスタイルで、ロマンチックにした。2両目はちょっと大人の雰囲気で、和のテイストもふんだんに使っている。スイーツトレインということで、ちょっと恥ずかしいけど、ハートマークのモチーフもデザインした。車内にもハートマークがいっぱいある。世界に一つしかない車両を作るということをこだわった」  

 ―「キハ47形」を改造しましたが、デザインで手をかけた部分はどこですか。  「フロント部分の唐草は、車体に合わせるために職人が何度もばらしながら、一つ一つ調整して留めている。6ミリの厚みの鉄板を切って磨き直し、金の粉を吹き付け、出来たものをもう一回角をとるなど、非常に時間がかかっている。私も職人と一緒に磨きの作業をした。ドア部分のステンドグラスも、自分で形と色を決めたし、車内に飾っている絵も、カーペットも自分でデザインを描いた。すべて特注品で既製品を使っていないオリジナルだ。走り始めると、使い勝手などの問題点が出てくるので、ずっとデザインしていかないといけない」

 ―車両の改造だけで6億円というのは、他社の観光列車の投資額と比べても非常に高額です。  「或る列車やななつ星は、『思い』がないと作れない。採算を度外視しても、利用者に対する優しさをもっている。予算内で出来る仕事でいい仕事はない。予算少し超えたところにヒットする感動ゾーンがある」

 ―観光列車では、JR九州が他のJR各社をリードしていますが、なぜ、観光列車に力を入れる必要があるのでしょうか。  「JR九州は上場も控えていて、会社の価値や考え方を目に見えるものでしっかり伝えないといけない。一般の方に理解してもらうためには、車両はもってこいのプレゼンテーションの道具で、これで少々赤字になっても十分効水戸岡鋭治果はある。その代わり、本気で作らないと、誰が見ても満足できなければ失敗だし、見た人が家族と乗ろうと思ってくれれば最高だ」  「他のJRも観光列車を作っているけど、誰もJR九州のように本気で作ってない。九州の人が見ればすぐわかる。九州の人たちは知らないうちにオリジナルのものに乗っている。他は既製品を使っていて特注感ないから、寂しいと思ってしまう。JR九州のお金はもともと九州の人から集めたものだから、電車も九州の人たちが所有している」  「地域の人に何を提供するか、というのは非常に重要で、電車だけでなく、駅もそうだし、いいものを作っていかなければならない。そうすると信頼関係が生まれて、JR九州を愛してくれるし、もっと使ってくれるようになる。結果的にみんながハッピーになる。そのためにはプレゼントが必要で、或る列車はその一つだ」

  ―車両のデザインで最も大事にしていることは。  「いつも利用者の目線で車両のデザインをしている。だから、使い勝手が悪いとか、鉄道会社とはぶつかることも多い。でも、それを許してくれるのはJR九州しかない。デザインはななつ星が終わってから、約2年かけてやってきたが、その間に他の仕事の依頼もあった。でも自分にとってはJR九州の仕事が一番大事で、今回、非常に楽しく仕事をさせてもらった」  「JR九州は私の育ての親であり、私をデザイナーにしてくれた会社。私のデザインを守ってくれたのは九州の人たちで、九州の利用者がおもしろいと言ってくれたから、私が生き残れた。ななつ星や或る列車は九州の人たちへの恩返しであり、乗らなくても見るだけでも感動するような列車を作るのが私の役割だと思っている」

 或る列車2この「或る列車(大分―日田駅間の約2時間20分)の、プロジェクトの舞台裏を紹介するドキュメンタリー「誰も知らない『或る列車』時空を超えた男たちの夢」が、9月6日(日)午後7時から、BSフジで放送されました。豪華観光寝台列車「ななつ星in九州」のデザインを手がけた工業デザイナー・水戸岡鋭治、食のアカデミー賞「世界ベストレストラン」で6年連続日本最高位を獲得するシェフ・成澤由浩がタッグを組みました。並々ならぬこだわりを持つ二人の奇才の指示に必死に食らいつくその道の職人たちは、どんなふうに21世紀の「或る列車」を作り上げていくのか?「ななつ星」以上の贅沢を目指し、細部を彩る職人たちの汗や苦悩の舞台裏が見事に描かれた番組でした。

 「100%九州産」の食材調達に奔走する成澤さんは、熊本県にある牧場や完全無農薬の農場などを訪ね歩く。要になるはずの果物が台風で危機にさらされるなど、思いがけない状況が続く中、列車内で提供するスイーツの完成を目指す。水戸岡さんは、金を基調に唐草模様をあしらった外観を考案。さらに、内装のポイントに「組子細工」(くみこざいく)を選び、福岡県の職人街を訪ねる。水戸岡さんの前例のない発注に、プライドをかけて挑む職人たち。ベースにしたオンボロの中古車両が、メープル材を贅沢に使い魔法をかけたように変貌を遂げる。成澤に憧れて「或る列車」で働くことを志願した若き料理人、強烈なリーダーシップでプロジェクトを統括するJR九州の唐池会長、そして「或る列車」の運行を誰よりも待ち望んでいた原さんの奥様。多くの人たちの思いを乗せて列車は走り出します。実際に乗車しているような気分にさせてくれ、車窓風景を多用した編集も見事でした。佐竹正任プロデューサーは「九州の列車の旅と人間ドラマ。どちらも楽しんでもらえる番組にしたい」と意気込んでおられましたが、雄大なスケールで人間ドラマを紐解くことに成功していましたね。あー、乗ってみたいなー。フルタイムの学校勤めの毎日ではチョット無理みたいです。

 11月1日からは、長崎―佐世保間の運行が始まるようですね。⇒コチラ 

或る列車

 

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