木蘭の涙

根本要 スターダスト☆レビュー根本 要(ねもとかなめ)さんの声が大好きです。昔、小田和正(おだかずまさ)さんと根本さんが二人で歌った「木蘭の涙」(もくれんのなみだ)を聞いたとき、小田さんにも勝るとも劣らないハイトーンボイス、のびやかな音域の広さに完全にノックアウトされてしまいました。

  その昔、ヤマハのポップコンコンテストに「アレレのレ」とかいうおかしなバンド名で出てきて、ひんしゅくを買ったら、実はものすごいバンドだった、というグループです。「おらが鎮守の村祭り」という楽曲を演奏したのですが、ボーカルの力強さ、ハイトーン域の伸び、それを後ろで支えるバンド演奏の完成度、絶妙なコーラス・ハーモニーと、バンドとしてのレベルが大変高く、聴衆を驚かせました。あまりにヘンな名前なので、デビューに際しては「スターダスト☆レビュー」と名前が変わりました。1984年に「夢伝説」をリリースして、カルピスのCMソングに起用されたこともあって、一気に名前が売れましたね。ルックスは昔からおっさん面なんですが、彼のボーカルは、とにかく音域が広くのびのびしていてずいぶんインパクトがあります。

スターダストレビュー スターダスト☆レビュー第25作目のシングル曲木蘭の涙」が月間グランプリになったのは、1993年3月のことです。バラードから陽気なポップスまでどんな曲でも器用に歌いこなしてしまう大ベテランのスターダスト☆レビューですが、この「木蘭の涙」だけは異色でした。スターダスト☆レビューは、メンバー全員が曲を作り、詞を書きます。そんな中でべースの柿沼清史さんが持ってきたこの曲には詞がついておらず、ラ・ラ・ラで歌っている状態でした。今までのスタ☆レビにはちょっとないメロディで、メンバーもスタッフも面白いと感じていました。メロディを聞いただけの段階でも、誰もが雄大な中国をイメージしたと言います。大陸的でゆったりとした流れを感じ、あまりにも個性的すぎて、いったいこれをシングル曲にカットしていいものか、と迷ったと言います。詞は誰が作ろうか、こんな雄大なメロディに詞を乗せられるものかと悩んだ末に、山田ひろしさんという作詞家の方にお願いすることになりました。この段階でメロディには「大陸の恋」という仮タイトルがつけられていました。そのイメージを大切に、壮大なラブソングに仕上げる作業が始まります。山田さんが書いてきたのは1930年代の中国・上海あたりを連想させる「浪漫の花咲く頃」という詞でした。異国の地で出会った女性との永遠ロマンスを願う切ない男性の恋心を綴ったもので、甘く切ない匂いの漂う名作でした。ここまでまた「これを本当にシングルにしていいんだろうか」という問題が再燃します。あまりにも個性的なメロディと、詞が片寄りすぎているのではないかという迷いがあったのです。そこでこの詞が持つ匂いを崩すことなく、もう少し現実味のある柔らかいラブソングとして山田さんがもう1度書いたのがこの「木蘭の涙」というわけです。ここで、メンバーの迷いはふっ切れて、「この曲を思い切ってシングルとして出そう!」と決意します。曲と詞が完成してレコーディングが終わると、「木蘭の涙」が意外な聴かれ方をされていることに気づきます。メンバーもスタッフもこれまでの詞のいきさつを知っている人たちにとっても想像もしなかった世界ができていたというのです。その意外な聴かれ方とは…。実はね、詞を書いた山田さんも、それをレコーディングしたメンバーもスタッフも、男の歌のつもりでした。詞の中の、私を置き去りに…と歌う私が男、亡くなったのが女。ところが、根本要が歌ったら女歌に聞こえるんです」 びっくりですが、あえて詞には手を加えず、そのまま出すことになりました。ところがこの曲がカラオケになってみると、やはり映像では男性が亡くなり、女性が悲しむように猫かれていたことが判明します。どこで性別が入れ替わってしまったのか…。このエピソードを知った上で、もう1度「木蘭の涙」を聞いてみてください。あなたにとって、「木蘭の涙」の主人公は男性なのか?それとも女性として響くのか?生きとし生けるものには必ず訪れる「死」という別れ。その辛さ、切なさを歌っているこの曲に、思わず感情移入してしまうのは私だけではないでしょう。素敵な詞です。 「逢いたくて 逢いたくて この胸のささやきが あなたを探している あなたを呼んでいる」      「いつまでも いつまでも 側にいると言ってた あなたは嘘つきだね 心は置き去りに」

 スターダスト☆レビューは、1981年にデビューして以来、息の長い人気を誇ってきました。この曲で初めて月間グランプリになった理由としては、それはスタ☆レビがいい歩み方をしてきたからかもしれません。肩に力を入れずに1曲1曲きちんと音楽を作ってきたから、その結果として愛される曲が生まれることもあるんです。」1曲1曲を丁寧に作ることが基本。そんな姿勢から次の名曲が生まれていきます。

 ついでながら、ボーカルの根本 要さんはよく歌詞を間違えます。忘れるといったアクシデントがスターダスト☆レビューの見どころ(?)でもあり、ファンとしての楽しみです。結構いいところで歌詞がふっと抜けて、演奏が止まることもあります。それでもひるむことなく冗談をかましてやり直すところが彼ら独特のステージ・パフォーマンスなのです。とあるクリスマスライブにおいて、同じ曲の同じ部分で三度も歌詞を間違え、演奏が何度も途中で止まるという事態が起こりました。それでも演奏終了後に、「今日は三部構成でお送りました」という一言を発し、会場もメンバーも大爆笑に包まれ納得するという出来事がありました。納得ですね。❤❤

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