弁論大会の準備について

IMG_9549 松江南高以来、もう何十年と弁論大会(英語・日本語)の指導に携わっていますが、どんな練習をされるんですか?」と、若い先生から質問を受けました。これから弁論の指導にあたられる先生方のために、今回の国際教育の弁論大会で取り組んだ練習内容について記録しておきますので、ご参考になさってください。

◎7月下旬…本人が書いてきた原稿を受け取る。八幡が読んで若干の手直し。その後、国語科の寺本先生に内容・表現をチェックしていただいて、改善のヒントをいただく。原稿を完成し、本人に渡して練習・暗記を指示。
◎8月3日~5日…原稿を見て感情を込めて読む練習。宿題として、「目線・声のトーン・身振り・体の動き・スピード」などを効果的に使うために、自分で考えて原稿に案を書き込む(大判の原稿を準備)。6日~9日で自分なりのスピーチを完成させてくるように指示。特に身振りを意識して盛り込むこと。
◎8月10日(月)午後…ほぼ暗記が完成。感情を込めて通読。教室へ移動して通しで練習。制限時間の6分を超えるかギリギリで、時間を切り詰める必要が生じる。メリハリをつけて制限時間内に収まるように(10秒余す)工夫を指示。じっくり訴えるところと、サーっと流すところの強弱を意識。
◎8月11日(火)午前…教室で通しで練習。学校司書の前田先生にみてもらい率直な感想をいただく。文と文の間が一定で単調である、一本調子にならないよう、もっとメリハリをつけるようにアドバイスをいただく。主張部分をもっとドラマチックに盛り上げること。
◎8月12日(水)午後…通しで練習。制限時間の壁はクリアできるようになる。英語科の大野先生にみていただき、アドバイスをいただく。向こう4日間で完成させて来るように宿題とする。自分の弁論を録音して聞いてみるように指示。
◎8月17日(月)午前…全国大会優勝者の映像をYouTubeで一緒に見る。声の色・目線・顔の動き・表情・体の動き・身振りなど、聴衆を引き込むためのさまざまな工夫に感心する。家庭でもこの映像を参考にするように指示。通しで練習し、効果的に伝えるために、どの部分でどのような動きをするかを一緒に考える。祖母の3つのセリフの部分の声の調子を使い分けて、体の位置どりも3通りに使い分けることを確認。ストップウォッチで時間を計測しながらの練習。時間の壁の心配はほぼなくなる(時間オーバーは絶対にダメ!)。
◎8月18日(火)始業式の放課後…通しで練習。ほぼ骨格は決まり、あとは微調整の段階。本番でまさかのときのために(緊張で度忘れする危険性)活字の大きい原稿を準備(「保険」をかけておく)。八幡の中学・高校時代の弁論の経験を話す。
◎8月19日(水)放課後…最後の通し練習。時間の心配はなし。明日は本番を想定して観客の前で練習することを予告。
◎8月20日(木)前日…1回通しで練習。休憩。午後4時から、国語科寺本先生、英語科勝部先生、担任山根先生、部活顧問武藤先生に見てもらい、それぞれの先生から最後のアドバイスをいただく。「自信を持ってやりなさい」「非常に上手になった」などお褒めの言葉が励みになった。中でも、最後の訴え部分は「君の最高の笑顔でまとめなさい」という武藤先生の助言を生かすことにした。私にはできない貴重なアドバイスだった。英語科の安原先生がその後見に来てくださり、もう一度通しでやる。太田先生も補習科の授業を終え見に来てくださり、もう一度通しで練習。褒めていただき「自信をもって」の言葉に元気をもらう。英語科大野先生が再び来られ、もう一度通しで見てもらう。上手になった。やるべきことは全部やりきった。今日は早めに休みたっぷり睡眠をとること。
◎8月21日(金)大会当日…ご縁電車、ご縁タクシーと縁起のいいことが続く。「何かいいことが」と暗示。電車の中では感情を拾うマイクの使い方を上手に、と話す。会場入りし、一人で練習。昼休みにマイクの音量を確認。大会開始。後方で祈る思いで観覧。

IMG_9529 このように約1か月間、少しずつハードルを上げていきながら、スピーチを完成させていったことがお分かりになると思います。話す内容が大切なのはもちろんですが、それをどのように伝えるかはさらに重要な要素です。一緒に練習をしながら、どんな気持ちを伝えるのか、それを効果的に伝えるためには、どのような気持ちで、声の調子で、スピードは?、目線は?、顔の表情は?、動きは?体を向ける方向は?身振りは?などを、一緒になって考えて創り上げていくことが大切です。いろいろと試行錯誤して、本人なりにベストな伝え方を工夫してくれました。たくさんの先生方に知恵をつけていただき、様々な視点から助言を与えていただき、最後は励ましてもらいました。「本番で上がらないためには何が必要か?」と問いかけたら、「徹底的な練習」という答えが返ってきました。まさにその通り。それぐらいの時間をかけて、学校でも家庭でも練習をしました。自信を持って本番に臨めたと思います。会場では、普段の練習通りに堂々と最後まで演じ切りました。練習では制限時間ギリギリかオーバーでスタートしたのですが、他の生徒が時間オーバーする中、本番では5分44秒でキッチリと収めることができました。最後は笑顔でした。たくさんの先生方にお世話になりました。こうやって一人だけではなく、多くの人の力を借りながら「組織の力」で難題に挑む、というのが一番の秘訣です。

 今日の『山陰中央新報』(8月28日付)に、この大会の結果が掲載されていました。来る10月26日には、東京の国連大学での中央大会に参加しますが、全国で上位4名は、ご褒美にニューヨークの「国連」視察だそうです。俄然やる気になりますね。❤❤❤

IMG_9564

広告
カテゴリー: 英語指導に関して パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中