飛行機嫌い

 私は飛行機が嫌です。できることなら飛行機には乗りたくない。新幹線移動が多いんです(朝4時に家を出て東京に着くのはお昼前です)。どうしても時間がないとき、外国に行くときは仕方なしに飛行機に乗りますが、震えながら乗っています。揺れたときなどは、「やめて~、よして~」と目をつむって、心の中では祈る思いです。エアーポケットに入ろうものなら、もうパニック状態に陥ります。墜落への恐怖、閉所への恐怖、高所への恐怖、死への恐怖、パニック状態になることへの不安、状況をコントロールできない無力感、テロへの不安などが入り混じった気持ちでしょうか。

 なにせ初フライトは、3年担任していた生徒が、大学の二次試験(神戸市外国語大学)の受験票を自宅の机の中に忘れ(当時は受験票がないと受験できない時代です)、大阪まで届けたときです。当時はそれもプロペラ機でした。窓際からちょうど主翼が見え、つぎはぎだらけで思わず目をつぶってしまいました。伊丹空港に降り立ったときのあのキーンとした耳鳴りは、今でもはっきりと覚えています。この生徒も、今では島根県の英語教員として活躍しています(私の命がかかっているのだから合格して当然でした!)。

 そういえば、私の大好きなプロレスラー故・ジャイアント馬場さんも大の飛行機嫌いで有名でした。タイツとシューズ一つで世界中を飛び回る仕事に就いていながら、こんな金属の塊が空を飛ぶといういこと自体、おかしいんだ」と語っておられましたね(私も同感です)。アメリカの修業時代、ニューヨークのエアポートで飛行機が爆発炎上したのを目撃したことで、すっかり飛行機嫌いになったのだと聞きました。奥様の馬場元子さんが証言しておられます。

 飛行機に乗るときの、馬場さんの癖がおかしかった。機体が滑走路を動いているときはじっと黙って目をつぶっているのに、離陸する際、地上から機体がパッと離れる瞬間に反射的に腕時計を見るのだ。そして、しばらくそこから目を離さない。そのときの馬場さんは「早く上に上がってしまわないかなあ」と言いたげな、実に不安そうな表情をしていた。そして、少しでも揺れると、緊張して汗をかいていた。  ―馬場元子『ネエネエ馬場さん』(講談社、2000年)

 大好きだった巨人の江川 卓(えがわすぐる)投手も、筋金入りの飛行機嫌いでとおっていましたね。どんなに遠方でも、電車を使って遠征しておられました。米国遠征で仕方なく乗った法政大学時代、客室乗務員をしていた正子夫人と機内で知り合ったというのは有名な話です。

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