終着駅殺人事件

 IMG_0132私は西村京太郎先生のトラベルミステリーの熱狂的なファンです。右の写真は、昨年湯河原でお会いしたときに、ポーズをとっていただいた貴重なものです。日本ミステリー界の重鎮85歳の巨匠です!先日、テレビ朝日2チャンネルで、今から30年以上前「終着駅殺人事件 上野~青森 ミステリー特急ゆうづる」が放映されました。累計160万部を売り上げた栄光の作品『終着駅殺人事件』は、昭和56年「第34回日本推理作家協会賞」に輝いた作品です。このドラマは、1981年にトラベルミステリーシリーズの第1作目として放送されたものです。「鏡の中の女」(NHK)とともに風間杜夫さんが注目されるきっかけとなった作品でもあり、今は亡き愛川欽也さんが主演した「西村京太郎トラベルミステリー」(テレビ朝日・東映製作)の第1作目なんです。

終着駅殺人事件 青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていました。しかし、上野駅構内で第一の殺人が。その後、次々に仲間が殺されていきます。上野駅で偶然、事件に遭遇した亀井刑事は、十津川警部とともに捜査を開始しました。巧みなトリックとアリバイ崩しで、ブルートレインで帰郷する同窓七人組に迫る死の影を描いた作品です。

 十津川警部は三橋達也さんが演じていますが、圧倒的に愛川さん扮する亀井刑事の出番が多いことが特徴です。主役は亀井刑事と言ってもいいでしょう。若かりし頃の風間杜夫さん、風吹ジュンさん、火野正平さん、中島久之さん、伊藤咲子さん、と豪華キャストです。西村先生の原作との相違点は、亀井の友人である森下と、その教え子の松木紀子が登場しない点でです。そのためドラマは、「ゆうづる号」の列車トリックをメインに話が進んでいました。亀井刑事を演じる愛川さんのお尻が露わになる入浴シーンがあり笑ってしまいました。

 この番組を含めて『終着駅殺人事件』は、今までに3回ほどドラマ化されています。2回目はTBS系列の2時間ドラマ月曜ゴールデンで、2001年10月1日に放送された「十津川警部シリーズ23・終着駅殺人事件 寝台特急「はくつる」に仕掛けられた卑劣なワナ!」で、十津川警部を渡瀬恒彦さんが、亀井刑事を伊東四朗さんが演じています。原作とはかなり違ってドラマ化されていました。

・東北本線福島経由上野発青森行きの寝台特急「はくつる」が舞台となっているが、オンエア当時、すでに寝台特急「ゆうづる」が廃止されていたため。
・森下は「森下浩平」とオリジナルの名前が付けられている。
・橋口まゆみの死亡場所が青森市内のホテルであるのに対し、本作では青森市の浜町埠頭となっている。
・村上陽子の死亡場所が青森駅構内であるのに対し、金木町(現・五所川原市)にある津軽鉄道津軽鉄道線の川倉駅となっている。
・片岡清之の死因はウィスキーボンボンによる毒殺なのに対し、都内で乗用車を運転中に横転して即死。ちなみにその乗用車のブレーキには細工が施されていた。

 さらには最も最近では、「テレビ朝日開局55周年記念企画」として、1番目の東映版第1作がリメイクされたのが、西村京太郎トラベルミステリー59・終着駅殺人事件 愛と死の特急あけぼの 暗闇に消えた女」です。これはテレビ朝日系列の2時間ドラマ土曜ワイド劇場で2013年1月5日に放送されました。十津川警部を髙橋英樹さんが、亀井刑事を高田純次さんが演じています。第1作と異なり、亀井の友人の森下が登場します。森下の教え子は「鈴木紀子」と名前を変えて登場。また、森下は「森下勇介」となっていました。過去の2作とは、異なる結末となりました。原作との相違点は以下の通りです。ドラマや映画は、こんな風に原作とは似ても似つかぬ形になることも多いんですね。

・上越線・羽越本線経由上野発青森行きの寝台特急「あけぼの」が舞台となっている。(2001年放送版に登場していた「寝台特急はくつる」が、翌2002年12月に廃止になったため。)
・旧友7人の関係が、校内新聞編集メンバーから、野球部員およびマネジャーに変更になっている。
・帰省の理由が、青森市内で行われる片岡の結婚式出席のためで、片岡は弘前市在住となっている。
・劇中に当時はなかった東北新幹線が登場している。
・一部の登場人物の職業が原作と異なる。(宮本→旅行代理店勤務、川島→トラック運転手、村上→キャバクラ嬢、橋口→派遣社員、町田→フリーター、森下→校長)
・村上陽子の殺害場所が青森駅構内から東京都内になっている。
・原作と殺害の順序が違う。
・十津川の妻直子が偶然あけぼのに乗り合わせていたという設定が組み込まれ、直子のアドバイスが川島殺害のトリック解明につながっている。
・原作では片岡が殺害されるのに対し、本作では襲われるも殺害までには至らず。
・原作では青森のホテルで生き残った旧友を呼び止めたのは青森県警の三浦警部だが、本作では十津川警部となっている。

広告
カテゴリー: 日々の日記 パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中