オ・レーヌ

▲福岡・ロフトの文房具戦争

▲福岡・ロフトの文房具戦争

 オレーヌシャープペンの芯の折れなさをうたい文句に、文房具戦争が始まったことをレポートしました。⇒コチラです  「クルトガ」「オレンズ」「デルガード」三つ巴の戦いです。ただし、この文房具戦争に、プラチナ万年筆が開発した「オ・レーヌ」を加えることを忘れてはなりません。松江市では、上記の3種に押されて、在庫もしていないお店がほとんどなんですが、そのメカは侮れないほど素晴らしいものなんですよ。私は銀座・伊東屋(現在は仮店舗、この夏にリニューアルオープン予定)で、「黒」と「青」を2本買って帰りました。今日はその「オレーヌ」のご紹介です。私は物を書くのが仕事でもあるので、筆記具にはことさら関心が高いんです。

▲銀座伊東屋にて

▲銀座伊東屋にて

 

 「芯が折れやすいのは、筆記時だけではない。落としたり、ぶつけたりして芯が折れることもあるし、移動時にペンケース内で細かい振動が加わるため、疲労骨折のように芯が折れることも多い。書いていないときのほうがむしろ、芯が折れやすい」(プラチナ万年筆 企画室 アシスタント・ディレクター 柳迫隆司氏。こうした観点から設計し2009年に発売したのが、芯の折れにくさが同社従来品の10倍になったという「オ・レーヌ シャープペンシル」です。2014年6月に発売された「オ・レーヌシールド」は、その“耐芯構造”(芯が折れにくい構造)をさらに追求強化し、オ・レーヌ シャープペンシルの約1.5倍芯折れ強度をアップさせたものです。つまり同社従来品の約15倍、芯が折れにくいシャープペンシルが完成したことになりますね。JIS規格(日本工業規格)では、筆記具を1mの高さから杉板に落としても外装に損傷がないことが必要です。一般的なシャープペンシルの場合、このテストをすると外装は無傷でも、内部の芯は2~3回で折れてしまいます。しかし、オ・レーヌは30回落としても、芯が折れなかったとのことです。そこで芯の折れにくさにあてはめて、「10倍折れにくい」と表示したといいます。「オ・レーヌ シールド」は45回落としても折れなかったので、「15倍折れにくい」と表示したそうです。本体ボディも従来より20%もスリム化して、収納性が向上しています。

 オ・レーヌ」の最大の特徴は、筆記時だけでなく、「筆記時以外での芯折れ」を防ぐ機能も強化している点です。その基本的なメカニズムは、以下のとおりです。

その1: ペン先カバー内での横ブレによる芯折れを防止(オ・レーヌ ガード)
 一般的なシャープペンシルは、「芯を繰り出すパーツ」と「先端のパーツ」の間に、芯を送り出すために必要なわずかなすき間がある。この部分の芯は無防備で横ブレしやすく、衝撃に弱い。そこでオ・レーヌはこのすき間を埋めるパーツをプラスし、芯を3面で守ってホールドしている。またパーツの外側にスプリングを配し、ノックの作動時に連動させ、繰り出している時も芯をガードするようになっている。

その2: 折れる前に芯がパイプにもぐる(セーフティースライド)
 筆記中に筆圧をかけ過ぎて芯が折れやすい状況になると、内部のスプリングで芯をパイプ内にスライドさせ、クッションのように力を吸収し、先端の芯折れを防いでいる。

その3: 衝撃に弱いペンの先端を守る(パイプスライド)
 芯が衝撃を受けやすい先端を守るため、金属パーツで強度をアップさせ、さらに筆記しない時はペン先のパイプを収納できる設計となっている。

 また折れにくさと同時に、芯が残っていても、ある程度短くなると保持できず芯が落下する」ために発生する無駄にも着目。一般的なシャープペンシルは残芯の長さが12.4mmで交換が必要になるが(同社比)、オ・レーヌは先端近くでも芯をホールドする構造により、残芯0.5mm まで筆記可能になっている(ただし次の芯が補充されている状態のとき)そうです。さらに筆記途中に先端から出ている芯がなくなったときに、先端を紙面等に押し付けるとガイドパイプが下がり、1mm程度、芯が出て筆記できる(「ポイントプッシュ機能」)。つまりノックしなくてもある程度は書き続けることができるわけですね。

 新製品では上記の機能に加え、外部から芯に衝撃が伝わりにくくする二重構造のペン先カバー(オ・レーヌ シールド)を採用。2つの壁がまさに楯(シールド)となり、従来モデルよりさらに耐芯構造が強化されている。また先端の曲げ強度もアップし、ぐらつきのないしっかりとした筆記感が得られ、疲れにくくなりました。さらにボディーは従来モデルより20%スリム化し、ペンケースに収納しやすくしたといいます。新製品「オ・レーヌシールド」は二重構造のペン先カバーで従来のオ・レーヌ機構をさらに耐芯強化しています。芯折れリスク軽減へのこだわりが随所に感じられるオ・レーヌですが、実は開発のきっかけは、別の不具合の解消でした。それが「チャック(芯をホールドしている部分)に芯のカスが入って、機能しない」というもの。この不具合を解消するために、すき間部分をフルガードにしたところ、結果的に衝撃に強くなり、「オ・レーヌ」が誕生したそうです。

 「オレンズ」の中心購買層が、ノートをきれいにとりたい女子中高生なのに対し、「オ・レーヌ」のメインターゲットは、メカ好きの中学生男子。そこで発売当時は軸の先端を透明にし、あえてパーツを色分けして、メカニズムが見えるようにしました。「すごい機能を搭載していても、中高生には見えないとピンとこない」(柳迫氏)からです。

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