ハーバード大学

 昨日のブログでハーバード大学の様子をお伝えしました。「アメリカ研修」に参加した松江北高二年生の関根由真(せきねゆま)さんが、ハーバード大学の写真を送ってくれましたので、引き続いて追加しておきますね。関根さん、ありがとうございました。見るからに伝統と歴史を感じさせる建物ですね。私たちの『ライトハウス英和辞典』(研究社)の編集顧問としてご尽力いただいた故Dwight Bolinger博士は、かつてこの大学で言語学を教えておられ、アメリカ言語学会の会長を務めておられました。

ハーバード大学1ハーバード大学2ハーバード大学3ハーバード大学4ハーバード大学5 外国人留学生が、世界のトップ校といわれるハーバード大学(Harvard University)に入るためには、大変厳しい書類審査による選考を経なければなりません。2013年度の統計によれば、ハーバード大学・大学院に在籍する日本人は88人です。そのうち、大学に在学している人はたったの13人。また、2014年度の全出願者34,295人のうち、合格したのはわずか2,048人です。合格率でいえばわずか約6%にすぎません。アメリカ全土から、そして世界各地から、ハーバード大学を目指す若者たちが出願してきます。合格する可能性を秘めた出願者同士での厳しい競争に抜きん出て、狭き門をくぐり抜けた者たちが、世界の将来を担うエリートとしての教育を受けることになるのです。ハーバード大学に在籍していた著名人としては、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)、マーク・ザッカーバーグ(Facebook創設者)、デイヴィッド・ロックフェラー(銀行家)、バラク・オバマ (アメリカ合衆国第44代大統領)などが挙げられるでしょう。このハーバード大学の入試では、あらゆる角度から出願者を評価します。アメリカの大学には入学審査を専門に行うAdmissions Office(入学管理課)という部署があって、一人一人じっくりと時間をかけて、出願者の合否を見極めます。日本のような、一斉テストで点数を競う入学試験というものはありません。ハーバード大学の場合、Admissions Officeが審査の材料とするのが、以下の項目です。

  • 願書
  • 高校4年間の成績(アメリカの高校は四年制が多いのですが、日本人の場合は高校3年間でかまいません)
  • エッセイ(作文)
  • 推薦状2通
  • SAT®/SAT®教科別テストのスコア(SAT®とはアメリカの全国共通テストのことで、年に7回実施されます。高校2年生の頃から何回か受けることができます。日本でも年に6回受験できます。大学には一番良いスコアが出せたものを提出できます。)
  • 面接

これらを総合的に判断して合否を決定します。海外留学につきもののTOEFL®テストはどうなっているんだ、という疑問が湧いてきますが、ハーバード大学はTOEFL®テストのスコアを要求しません。願書を出してくる留学生はTOEFL®テスト満点というのがほとんどですし、国語としての英語力を評価するにはSAT®のスコアを見ればよい、という考えなのでしょう。多角的・総合的に評価されますので、成績がよいから即合格とか、SAT®のスコアがちょっと低いから不合格、というわけではありません。成績が少し低くてもエッセイが素晴らしいものであれば、合格の可能性は高まります。日本人の感覚では、単純にテストの点数や成績の良し悪しを重視しがちですが、面接やエッセイなども、テストのスコアと同じ、またはそれ以上の比重を持っているのです。とはいえハーバード大学に合格するレベルなると、テストのスコアにしろ、エッセイにしろ、すべてにおいて傑出(ほぼ満点)している人ばかりが出願してくるのも事実です。

 「文芸と科学の発展に寄与し、それらを学ぶ若者への教育の発展に寄与し、ひいてはわが国の青少年教育の発展に寄与する。新たな知識の扉を開き、その知見を学生と共有し、学生の知性・人間性いずれにおいても最大限の可能性を引き出し、やがて学生をして社会に貢献する」  これがハーバード大学の教育理念です。そしてハーバードが求めている学生像とは?異なる考えかたと表現の自由を尊重し、新たな発見と批判的思考に喜びを見いだすこと。協力してことにあたるにあたってリーダーシップを発揮すること。自らの行為に責任をとること。生涯にわたって、さらに知識を広げ、社会に貢献すること」(“The Mission of Harvard College”) このような素質を持つ学生だというのです。これもまた漠然としていて、ピンとこないかもしれません。しかしここには、ハーバード大学、そしてアメリカの名門大学がこぞって重視する「キーワード」が含まれているのです。それは「異なる考えかた」「リーダーシップ」「社会に貢献すること」です。

 ハーバード大学と並び称せられる理系のトップ校、MIT(Massachusetts Institute of Technology)マサチューセッツ工科大学(ノーベル賞受賞者は81名。この数はハーバード大学の受賞者48名を上回る)の写真も関根さんよりいただきましたので、掲載しておきますね。

MIT

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