京都大学の入試英語が変わった!

 昨年7月に、京都大学がアドミッション・ポリシーを変更して、その中に新たに「外国語運用能力を含むコミュニケーションに関する力」という文言が入りました。これまで京都大学の入試問題は、この言葉とは全く無縁の問題形式で行われてきました(超難解な英文和訳と和文英訳のみ)。はたしてこの言葉の変更が、今年の入試問題の形式に何らかの影響を与えるものなのか、それとも「それはそれ、これはこれ」と従来通りの入試が行われるのか?現場では結構論議のネタとなっていました。松江北高の英語教科会でも取り上げたところです。私は、この問題に詳しい駿台予備校の竹岡広信先生、洛南高校の岡田委子先生、立命館高校の今井康人先生に問い合わせて、いろいろと貴重な内部情報をいただいておりました。先生方、ありがとうございました。私は教室では、「これで変わらなかったらサギだね」という言い方をしたりしておりました。ベネッセも「京都大学の入試が来年から変わる」と公言していましたね。

 さて、前期試験が終わり、京都大学の問題に大幅な形式変更がありました。やはりあのアドミッション・ポリシーの変更は、単なる言葉だけのものではなかった、ということが明らかになりました。次のような例年にはない形式の設問がありました。⇒入試問題の実物はコチラ

①下線部が指している内容を、本文の主旨に照らして日本語30~50字で述べなさい…一見難しそうだが該当箇所を発見できれば和訳で片付けることができる。そこが読めるかどうか?

下線部をFar from itのitが指す内容が具体的に分かるように和訳しなさい。…前段落の最後が分かっていれば指示内容は簡単。Far from構造を取り違えたり、二文目の倒置構造や内容が難しい。 

③空欄に入れるのに最も適切な語を以下の中から選び、必要であれば正しい形に変えて記入しなさい。…単語の選択は容易だが、文構造を正確に理解して適当な形に変えるのが骨。

④「花子」と「太郎」のトキに関する会話文の英訳。…会話文は1998年前期にも出題された。後期にもときどき出題されていた。今回は表現に工夫を要する部分が多い。

 問題形式の変更はありましたが、基本的には従来の英文和訳・和文英訳の域を出てはいません。これが「外国語運用能力を含むコミュニケーションに関する力」を試す設問かどうかはさておくとして、京都大学の英語が新しい一歩を踏み出したことだけは確かなようです。京都大学では、ここ数年でALTの数がかなり増えてきたり(2013年度から5年間で外国人教員を約100人増やす)、TOEFL試験を全学部生にかなり強力に推奨してコミュニカティブな英語へのシフトを目指しているようです。一般教養課程の授業を半分以上を「英語でやる方針」を進めているとのことです。京都大学の副学長さんも「本気で」入試改革をしたい、とおっしゃっておられたと聞きました。このような京都大学「教養課程」の流れに関しては、「「東大・京大生で英語でできない学生などいない」と瀧本哲史氏」のインタビューが参考になります。これは竹岡広信先生より教えてもらいました。⇒コチラです 

広告
カテゴリー: 英語指導に関して パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中