東大リスニング

 いよいよ二次試験です。先週まで放課後毎日、「東大リスニング」特別講座をやっていました。東大の30分のリスニングはとっても歯ごたえのある問題です。間違いなく耳で聴く「読解問題」です。「3つのS」は、土台としてしっかりとあげておきましょう。Structure(構造=基本的文法力)、Sense(意味=単語力)、Sound(発音=聴解力)です。それを一通り仕上げた上で、特訓を始めます。

 いい点を取るには、絶対に避けて通れない道があります。「仕込み」による「待ち受け」です。読解問題を解きながら、途中この「仕込み」の時間を取って、設問と選択肢をあらかじめ読んでおきます。「センター試験」のリスニング試験では、設問のみ読み選択肢は読まなくてもよし、と指導していましたが、東大のリスニングでは話の内容がはるかに高度になるので、選択肢にも目を通すべし、と言っています。それぞれの設問をざっと読んで、「1 ジムが悲しい理由は? 2 メアリーがアメリカに戻った理由は?……」のように、設問のおおざっぱなポイントを問題用紙の余白に書き込んでおきます。選択肢にも目を通して内容を把握しておきましょう。私の指導経験で面白いのは、おそらく常識的にコレが正解だろうな、と予想した選択肢は、実際に本文を聴いてみると、だいたいハズレということがほとんどなんです。今回の特別講座でも、生徒たちに本文を聴く前に予想した正解を事前に発表してもらってから、スクリプトを流しましたが、ほとんどがハズレでした。そう簡単に正解が予想できるような問題作りはしていないということですね。事前に設問と選択肢を読んで「待ち受け」で本文を聴くと、ずいぶん理解度が上がることだけは間違いありません。そして採点をして自分のできを確かめた後は、スクリプトを配布して、必ずどこにその情報があったのかをマーカーでマークします。長文読解問題に答えるのと同じ要領ですね(「原文典拠の法則」)。それからもう一度、スクリプトを流して聞いてもらいます。仕込み⇒待ち受け⇒リスニング(2回)⇒自己採点⇒スクリプトによる根拠確認⇒リスニング、これをひたすら繰り返すことです。もちろんスクリプトに出てきた分からない単語は、全部洗い出してもらいます。

i-^Pod 東大リスニング対策として、私が生徒たちに聴くことを勧めているのは、「Voice of America(VOA)」です。外国人向けに、英語のニュースや情報を簡素化された英語で伝えているものです。アメリカだけでなく、世界中のニュースに加えて、ビジネスや経済、科学技術、娯楽や歴史に関する記事も含んでいるので、ちょうど東大レベルの聞き取りにはうってつけなんです。レベルも3~1まで分かれていて、学習進度に応じて使い分けることもできます。何よりも活字のスクリプトを容易にプリントアウトできるので、上で述べたような勉強法がすぐにできるのです。スクリプトを見ながら音声を追いかけるだけでもいい勉強になるでしょう。i-Podなどにおとして繰り返し聞くと、格好の教材になりますよ。これから東大対策を、と考えておられるみなさんにもぜひお勧めしたいと思います。http://learningenglish.voanews.com/です。コチラから入れます。私は若い頃に、ソニーの最高級短波ラジオを買ってアンテナを張り巡らし、VOA Special Englishを聴きまくっていました。今はネットでこの環境が容易に作れるので、ありがたい時代だと思います。

IMG_6719 最後に、東大英語の指導を長年続けていますが、 最近の参考になるものを数冊挙げておきましょう。矢田弘巳『世界一わかりやすい東大の英語合格講座』(中経出版、2010年)、『西きょうじのトークで攻略 東大への英語塾』(語学春秋社、2011年)、佐藤ヒロシ『英語が面白くなる東大のディープな英語』(中経出版、2013年)、宮崎 尊『東大英語総講義』(東進ブックス、2014年)、柿崎理・鈴木正人・Donevan Hooper 『東大英語の総合的研究』(旺文社、2014年)

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