プロレス最強伝説

 IMG_5858 2012年に出版された『 プロレス最強は誰だ? 伝説のレスラー勢揃い!!最強決定!!』(竹書房)が、重販になり、コンビニにたくさん並んでいるのが目に入ったので買ってみました。攻撃力」、「受身」、「スタミナ」、「必殺技」、「闘魂」、「カリスマ性」の6つのファクターを用いて、プロレス主要三誌で副編集長以上を経験した三名とライター一名の計四名で「プロレス評議会」を構成して厳正に採点されているのです。各項目を100点満点で採点、全員の数字を集計して得点の高かった順にランク付けしています。最高点は600点で、上位26名が選出されていました。最強レスラーとは、「お客が一番呼べる選手」だそうです。

1位  アントニオ猪木
2位  力道山
3位  三沢光晴
3位  小橋建太
5位  ジャイアント馬場
6位  アンドレ・ザ・ジャイアント
7位  スタン・ハンセン
8位  ジャンボ鶴田
8位  初代タイガーマスク
10位 橋本真也
10位 ブルーザー・ブロディ
10位 天龍源一郎

 この本での「最強」とは、実力だとかセメントをやらせたらとか、そういった物差しではありません。ずばりどれだけ強い影響を与えたか、と言う総合的なインパクトです。そうでなければ異常に高いダントツの評価のあの人と、実績の割にはあまりにも低い評価のあの人の説明がつきませんね(笑)。鉄人ルー・テーズや、神様カール・ゴッチがランクインしていないのも説明がつきません。力道山の二位は、実力よりも功績なのは明白(必殺技評価が最高になっている?空手チョップが?)。三沢光晴の三位はまだ納得できるが、小橋建太の同率三位は疑問符がつきます。小橋は凄いレスラーではあるけれど、偉業という観点で言うと、上位評価陣の中ではやはり見劣りがしますね。

 実は、この本の採点にはあるトリックがあるんです。採点パラメータの中に、『闘魂』と言うジャンルがあって、あの人(?)に100点満点が自動的に入るようになっているんですね。逆に五位になってしまった御大は、『闘魂』で大きく得点を下げているんですよ(それでも全部の採点で下回るのは疑問)。鶴田(善戦マン)なんて『闘魂』で大幅にランクダウンしてるんですよね。そもそも外国人レスラーに『闘魂』評価はあり得ないですから。

 レスラーの真の実力からして、ここに挙がった「ランク表」には大いに疑義が残りますが、読み物としてはまあまあ面白かった、というのが正直な読後感です。一番共感を持ったのは次の部分でした。

 馬場にはひとつの哲学があった。それは、プロレスの醍醐味は常人ばなれした肉体の持ち主がぶつかり合うことにある、というもの。会場に集まった老若男女が理屈抜きに「すごい。強い」と感じられる空間を作り上げようとしていた。だが、体格で劣る猪木に同じプロレスはできない。そこで猪木が追求したのは、自分の体内に潜む「強さ」を示していくプロレスだった。その精神は誰でも継承できる。だから、猪木イズムという言葉も生まれる。「強い」と感じられるものがプロレスか。それとも、「強さ」を示していくものがプロレスなのか。この二者択一の答えも、きっと出ることはない。(p.19)

 そうそう、先日、このブログでも取り上げた、『1964年のジャイアント馬場』(双葉社) に関して、月刊『WiLL』2月号(ワック出版)に、著者の柳澤 健さんとターザン山本(元週刊プロレス編集長)さんの特別対談「J・馬場には戦後が詰まっている」が掲載されています。マル秘の裏話満載で興味深く読みました。

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